
対局場の常磐ホテルは甲府の温泉郷「湯村温泉」にあり、今年で創業94周年になる和風温泉旅館です。皇室御用達の宿としても知られています。また、井伏鱒二、松本清張、山口瞳などの著名な文人も、生前に執筆のために滞在しました。
マイナビ女子オープンの対局がこちらで行われるのは、3期連続4回目です。
【常磐ホテル】
http://www.tokiwa-hotel.co.jp/
(睡蓮)
西山朋佳女王に甲斐智美女流五段が挑戦している第16期マイナビ女子オープン五番勝負の第2局が、明日、山梨県甲府市「常磐ホテル」で行われます。第1局を制したのは西山女王です。
対局開始は10時。持ち時間は各3時間(チェスクロック使用、切れたら1手60秒未満で着手)。先後は第1局と入れ替わり、西山女王が先手番です。立会人は飯野健二八段、記録係は北尾まどか女流二段が務めます。
本局の中継は、棋譜コメントを銀杏、ブログを睡蓮が担当いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
【棋譜中継ページ】
https://book.mynavi.jp/shogi/mynavi-open/result/16/mynavi202304190101.html
(睡蓮)
(終局直後の様子。主催者インタビューが行われた)
(勝った西山女王)
――お疲れさまでした。▲5五銀(37手目)とぶつけられたところは
西山 あまり予想していなかったです。△6五銀と△5五同銀とどれもありそうというところでした。どれも微妙に自信がないと思っていました。本譜もある進行と思っていました。
――中盤以降の指し回しについて
西山 調子よく見えたのですが実際は難解だったかと悲観していました。
――△6九金(68手目)と打ったところは攻めがつながりそうに見えた
西山 まだそのあたりは自信があって指していたわけではないです。
――勝ちになったのはどのあたりからですか
西山 最後の△6八銀(110手目)と絡んだところで1手速いかなと思いました。
――陣屋対局では他棋戦も含めて5連敗中だった
西山 かなり意識していました。6連敗にならなくてよかったです。
――第2局に向けて
西山 第2局はすぐなのでしっかり準備して臨みたいと思います。
(敗れた甲斐女流五段)
――居飛車穴熊から積極的に▲5五銀とぶつけたところは
甲斐 やってみたかった手でした。
――その後の左銀がさばけなかったように見えたが
甲斐 確かに左の銀が目標になる変化もけっこうあって、自信のある順がなかなか見えなかったです。▲2七飛(51手目)と引くあたりで変化する順があったのかと思います。飛車がすごく負担になってしまいました。
――△9五桂(84手目)に▲7八金と埋めたところは
甲斐 穴熊が一瞬堅くはなったんですけど、相手に迫る順が見えなかったのでちょっと苦しいのかという感じでした。
――対局者として最後の陣屋対局になるが
甲斐 本当に素晴らしいお部屋で対局させていただけてすごく心遣いもしていただきとてもいい環境でした。ありがたかったです。
――桜色のお召し物だったが陣屋の春を意識されてか
甲斐 母のものです。気に入ってまして、第1局に着ようと思っていました。
(生姜)
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