18時からは関係者のみの夕食会が開かれました。両対局者はそれぞれ意気込みを述べ、乾杯後は明日の対局に備えて自室に戻りました。
(小作正幸・マイナビ執行役員社長室長)
「明日からの対局が素晴らしい対局になることを心より祈念しております」
(片上大輔・日本将棋連盟常務理事)
「年度が替わって最初のタイトル戦が、マイナビ女子オープンということで、陣屋でのタイトル戦の季節になると新しい1年が始まるんだな感じます。両対局者には、新たな年度の始まりということで、よい将棋を見せていただけたらと思っています」
(挑戦者・大島綾華女流二段)
「関係者の皆様には、大変快適な環境を整えていただきまして、心より感謝を申し上げます。ありがとうございます。マイナビ女子オープンは女流棋士としての私のデビュー棋戦でもあり、挑戦者として参加させていただき、とても光栄に思っております。伝統のある陣屋様での対局や宿泊で、私にとっては貴重な瞬間です。番勝負では一局一局を大切に精いっぱい頑張りたいと思いますので、明日はどうぞよろしくお願いいたします」
(西山朋佳女王)
「今年もこうして陣屋様にお迎えいただきますと、今回もマイナビ女子オープンの番勝負に出られることを感じて本当にありがたく、うれしく思っております。今回は新鮮味のあるシリーズとなりまして、私自身、緊張感もあるのですけれども、自分らしく頑張って参りたいと思っております」
(角竹輝紀・マイナビ出版代表取締役社長)
「タイトル戦初登場の大島綾華女流二段が西山朋佳女王にどのように挑まれるかを考えると、いまから胸が高鳴っております。明日、名局が繰り広げられることを期待しております」
(立会人・中川大輔八段)
「いまの女流棋界は非常にレベルが高く、層も厚くなっています。本当に明日の第1局が非常に楽しみです」
本日の更新は以上です。明日10時からの対局をお楽しみに。
(写真=玉響、書き起こし=八雲)
記念撮影後は、すぐに対局検分に移りました。検分では、使用する盤・駒、対局室の照明や窓からの光の入り具合、室温などが対局を行うに当たって問題ないか確認します。
大島女流二段は初のタイトル戦で検分も初めて。立会人の中川八段は「初めてのタイトル戦で言い出しづらいところもあるかもしれないが、気になることがあったら何でも言ってください」と声を掛けていました。
(西山女王が手にしているのは照明を調節するリモコン。暖色か寒色にするかも選べるということで、いくつか試していた。明日に調整が必要になった場合は、記録係が操作する)
(大島女流二段)
(写真右奥は陣屋の女将、宮崎知子さん)
(明日の振り駒は角竹輝紀・マイナビ出版代表取締役社長が行うため、予行演習をした)
(玉響)
西山朋佳女王に大島綾華女流二段が挑戦する第17期マイナビ女子オープン五番勝負は、4月9日(火)に神奈川県秦野市「元湯 陣屋」で開幕します。西山女王は7連覇、大島女流二段は初タイトルが懸かるシリーズです。
対局開始は10時、昼食休憩は12時から13時まで。持ち時間は各3時間(チェスクロック使用)、使いきると1手60秒未満の秒読みです。第1局の先後は振り駒で決定されます。
本局の立会人は中川大輔八段、記録係は伊藤明日香女流初段が務めます。
【棋譜中継ページ】
https://book.mynavi.jp/shogi/mynavi-open/result/17/mynavi202404090101.html
中継は、棋譜・コメントを八雲、本ブログを玉響が担当します。
よろしくお願いいたします。
(玉響)
勝利者インタビューがYouTubeにアップされました。
以上で本局の本局の中継を終わります。ご観戦いただきましてありがとうございました。
4月開幕の五番勝負も本サイトで中継いたします。
【勝利者インタビュー】
https://www.youtube.com/watch?v=0YGVZvHkLqo
【五番勝負日程】
第1局 4月9日(火)「元湯 陣屋」
第2局 4月17日(水)「常磐ホテル」
第3局 5月12日(日)「時宗総本山 遊行寺」
第4局 5月27日(月)「東京・将棋会館」
第5局 6月4日(火)「東京・将棋会館」