加藤「序盤はこちらの駒組みが窮屈で模様が悪かったです。ただ、さばかれたところはもう少し丁寧に指せれば何かありそうと思っていた。本譜はまずかったと思いながら指していました。最後は詰みだと思って、詰ましにいきましたが、詰んでいなかったと思います。読み切れていませんでした。△1一玉で(▲3二馬なら)あちらが詰みと思ったのですが……詰まないですよね。読み切れていなかったんです。
(シリーズを通して)第3局は内容がよくなく、シリーズ通しても内容はよくなかったが、第1局と第2局で勝てたのは幸運でした。本局も負けていてもおかしくない内容でした。でも、どの対局も熱戦だったのではないかと思います。課題はたくさん見つかりました」
上田「ずっと難しいと思っていたんですよ。昼食休憩の前の△6五桂が意外でした。ゆっくりした戦いにしたかったので、もう少しできたかなと思いました。戦いが始まってからは難しかった。ちょこちょこ間違えた気がします。△4四香のところで何かあるかと思ったが見つからなかったですね。
△5五馬の局面は▲2五歩も考えたんですけど…勝ってなさそうな感じがしました。勝ちがあるんじゃないかと思った局面でしたが、見つからなかったですね。
(シリーズを通して)指しやすいと思った局面も何カ所かありましたが、それを勝ちきれない将棋が多かったので仕方ないかと思います」
(銀杏)