第1局 3月26日(水) 東京都大田区「池上本門寺」
第2局 4月15日(火) 神奈川県秦野市「元湯 陣屋」
第3局 4月25日(金) 山形県天童市「ほほえみの宿 滝の湯」
第4局 5月8日(木) 大阪府大阪市「関西将棋会館」
第5局 5月29日(木) 東京都渋谷区「東京・将棋会館」
19時から将棋会館2階で記者会見が行われた。里見女王、加藤挑戦者のほか、専務理事の青野照市九段と常務理事の島朗九段が出席した。
■里見香奈女王
「今日はお忙しい中お集まりいただき本当にありがとうございます。各棋戦を休場するということで、マイナビさま、ファンの皆さま方、スポンサーの方々、新聞社の方々、すべての将棋関係者の方々に多大なご心配とご迷惑をお掛けしましたことにお詫び申し上げます。またマイナビさまには突然のことであったにも関わらず、寛大で温かく対応していただきましてありがとうございます。マイナビ女子オープンは私もタイトル保持者として一生懸命、五番勝負を戦いたいと思います。体調を整えてしっかりとしたコンディションで臨めるように頑張りたいと思います。皆さまには温かく見守っていただけるとありがたいです」
■加藤桃子挑戦者
「皆さまこんばんは。今日、挑戦者決定戦が行われ、挑戦権を獲得できたことは心から嬉しいです。里見女王と戦えることが決まったので、とても嬉しく思います。タイトル戦が何度も行われているところで対局できるのは、今からとても楽しみにしています。五番勝負では自分の力が精一杯出しきれるように、昨年、里見さんにタイトルを奪われてしまったので、そのリベンジも兼ねて一生懸命頑張りたいと思います」
(島九段より里見女王の休場についても説明があり、質問の場が設けられた)
(健闘を誓っての記念撮影)
(書き起こし=吟、写真=文)
■加藤桃子奨励会1級
―― 一局を振り返っていただいていかがだったでしょうか。
加藤 ▲4八銀が予想外で、▲2五歩なら相居飛車と思っていました。模様は最初はいいのかなと思っていたんですが、仕掛けを逃してしまって......。そこからはタイミングを逃したことに悲観しながら指していたので、あまり中盤はよくないなと思っていました。
―― △6九角で攻めることができたという印象だったのですが。
加藤 角打ちは▲6七金右と上がる展開になれば狙っていたんですが、本当によくなるのかちょっとわからなかったので。そのときは仕方なく打った感じでした。もっと自陣の整備をしたくて。△6二銀~△7三銀みたいな予定だったんですが。攻めないと逆に攻められてしまうと思いました。
―― 優勢を意識した局面というとどのあたりでしょうか。
加藤 ずっと怖かったんですが、△6二金打と打ったところでは攻めが来ないと確信しました。
―― これで女王への挑戦ですが、意気込みをお願いします。
加藤 挑戦できることは素直にうれしいので、一局でも多く指せるように、自分の力を出し切れるように、番勝負までに調整したいと思います。
■清水市代女流六段
―― 一局を振り返っていただいていかがだったでしょうか。
清水 △6九角は打たせたつもりだったんですが、反撃が思った以上にうまくいかなかったですね。▲6九歩と受けてからは攻めがなくなってしまったかなと思います。
(文)