―― 一局を振り返っていかがでしたか？
伊藤 序盤は経験値の差が違うのかなと思いました。ちょっとこちらが指しづらかったのですが、いつの間にかやれるんじゃないかなと思いました。どこがポイントかはちょっと、すぐには分からないんですが。
―― 勝ちを意識した局面は？
伊藤 （４九の）金が取れて、香川さんの攻め駒が少ないのかなと思いました。
―― これでベスト４です。来期のシードも決まりました。準決勝の抱負も含めてお願いします。
伊藤 準決勝は加藤さんとで、もちろん奨励会でも当たりますし、普段から仲良くさせてもらっています。凄くイヤな相手ですが、精一杯がんばります。
―― 一局を振り返ってみて頂けますか。
香川 もう少し良くできるかなと思う局面で、読み進めてみると攻め切れる順が見つからなかったので、段々と自信がなくなってきてしまって。
（吟）
図の局面で香川女流王将が投了を告げた。終局時刻は16時14分、消費時間は▲香川２時間49分、△伊藤２時間33分。勝った伊藤奨励会１級はベスト４に進出。次戦で加藤桃子女流王座と対局する。
（文）
▲６九金打に△５四飛成とした局面。先手は攻め駒が６二の成香と１六の角しかおらず、厳しい状況だ。後手が優勢なのは間違いないだろう。
（ベスト４進出が近づいている伊藤奨励会１級）
（吟）
（今日は書道部。「ちょっと書道部へ挨拶に行ってきます」と上村四段。しかしまだ始まっておらず、上村四段が筆を取る）
（お手本を見ながら筆を進める）
（吟）