[将棋]マイナビ女子オープンブログ詳細|将棋情報局

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第9期 >> 五番勝負第2局

前夜祭(1)

2016.04.26

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【対局者入場】


【主催者挨拶】

滝口直樹・マイナビ出版 代表取締役社長。
「本日はお忙しい中、ご足労いただきありがとうございます。第9期マイナビ女子オープン、五番勝負が始まっております。9年間ということになりますが、日本将棋連盟さまには、多大なるご協力を賜りまして、誠にありがとうございます。今回は郡山の対局に際しまして、郡山市さま、郡山市教育委員会さま、商工会議所さま、福島民報社さま、郡山コンベンションビューローさま、支部の方々にも、お世話になります。おかげさまで、明日対局ということになりました。
マイナビ女子オープンは女性の最高峰の戦いと思っておりますが、今回の顔ぶれは説明不要の実力者の加藤女王と最近メキメキと実力を上げて、ついにタイトルに挑戦してきた室谷女流二段ということで、本当にフレッシュだと思います。個人的な思い入れでいいますと、いまいちばん見たい顔合わせだと思います。いい顔合わせで郡山に来たなと思いますし、福島県のみなさんにも喜んでいただけるのではないかと思っております。
主催者としましては、第1局の前日にも申し上げたのですが、2人に力を尽くして、全力を発揮して戦ってほしいと思います。会場のみなさんも同じような気持ちではないかと思っています。
2週間ほど前に行われた第1局と、今日を迎える間に大きな出来事がございました。九州のほうの大変な災害です。地震ということで、郡山、福島県、東北のみなさんも長い間ご苦労されてきているので、胸が痛い思いをニュースを見るたびにされているのではないかと思います。こんなときに我々は何ができるのだろうかと、日々、自問自答しています。マイナビという会社はいろいろな商売をしておりますが、共通していえることは頑張る人を応援している会社です。マイナビ女子オープンもその一貫として、応援させていただいています。こういったときこそ、この棋戦を一生懸命盛り上げさせていただいて、将棋のパワーを九州に届けることができたらいいなと思っています。そういった点でも、対局者のお2人には頑張っていただきたいと思います。
『頑張れ九州』、『まだまだ頑張れ東北』、『頑張ろうマイナビ女子オープン』、『届けようじゃないか将棋のパワーを』というように思います。明日が素晴らしい対局になるよう願っております」

【日本将棋連盟挨拶】

島朗・日本将棋連盟常務理事。
「みなさま、こんばんは。本日はお忙しい中、こうして素晴らしい夕食会にお集まりいただき、また開催していただき、ありがとうございます。マイナビ女子オープンは第9期を迎えるということで、若き女王、若き挑戦者で、素晴らしい顔合わせで今年も開催されることになりました。本当にマイナビさまには女流棋界に手厚い思いをいただきまして、ありがとうございます。
郡山が第2局の開催地となりました。私も『あったかふくしま観光交流大使』を務めさせていただいていることもあり、郡山に遠くから足を運んでくれるファンの方もいて、福島に来ていただけることを嬉しく思います。私自身も最近は東北に来る機会が少なくなっていたのですが、この10日間ほどで、先週も郡山を通って喜多方に行ったり、来週は郡山市で開催される『こどもまつり』での指導対局も10年以上続けさせていただいています。いつもお世話になり、温かく迎えていただいています。
今回は加藤さんと室谷さんの対局なのですが、2人を見ていると、女性の対局にはレベルアップした実力もさることながら、華があるということが大事なことだと思います。強く凛々しく美しいなと思います。次の第3局ではタイトル戦では初となるYouTubeで中継されるということで、歴史的なタイトル戦だと思います。2人にとって今回の勝負も大事なのですが、これから長きに渡って戦い続けなければならないということもあり、その幕開けのシリーズです。2人とも優しい性格ですが、盤に向かえば厳しさがあり、そのギャップに心を打たれるものがあります。
さきほど滝口さまから震災のお話がありましたが、私自身も福島に何度も足を運んで、いろんな思いを体験しました。九州の災害にも、このときの教訓が活きればと思います。東北で震災が起きたときに、羽生さんと森内さんの名人戦が行われていました。2人は粛々と自分ができることをやってきた。それが災害にあわれたみなさまの生活再建の、その次の心を糧になっていた。2人はそういったことに心を尽くしていたと思います。加藤さんと室谷さんには、集中して自分のできることをやっていただければと思います。第2局が素晴らしい対局になることを祈念して、また郡山のみなさまには大変お世話になります」

【歓迎の挨拶】

吉﨑賢介・郡山市副市長。

【乾杯】

矢森真人・福島民報社専務取締役。


乾杯の様子。

(写真=八雲、書き起こし=吟)