■室谷由紀女流二段
――相三間飛車は予想されていた?
室谷 相三間になると思って、先手と後手、両方で作戦を用意してきました。
――昼食休憩の局面はいかがでしたか。
室谷 角打ちがいろいろあるので、悪くはないかと思っていました。
――そのあと優勢を意識したのはどのあたりですか。
室谷 飛車を打ち込んだところは、駒の損得がなく、陣形の差があって指しやすいとは思っていたんですけど、そこからの寄せがグダグダになってしまって、難しくなったかなという感じでした。
――勝ちを意識したのは。
室谷 最後の最後ですね。玉を引いて詰みがないので、勝ちかなと思いました。途中は怖すぎて、生きた心地がしませんでした。
――これで初のタイトル戦ですが、意気込みをお願いします。
室谷 今日の将棋のことだけで精いっぱいだったので、まだあまり考えていないのですが、まだ1ヶ月ちょっとあるので、しっかり準備して、いい将棋が指せるように頑張りたいと思います。
■西山朋佳奨励会三段
――相三間飛車は予定でしょうか。
西山 そうですね。
――昼食休憩の局面はいかがでしたか。
西山 攻めあぐねている格好で、自信がなかったです。▲7四歩(53手目)と突かれたときにもうちょっと考えるべきだったかなと思います。
――ポイントになった局面は。
西山 そこで悪くなったので……。
(文)