図は124手目△7五歩の局面。7五の桂馬を外したところです。この局面はなんと斎田女流四段の金銀得。上田女流二段にとっては相当に苦しい形勢ですが、図から▲7四桂△同銀▲同竜△5六馬▲6七銀△4六馬▲7五竜(下図)と、徹底抗戦の構え。まだまだあきらめた様子は見られません。
そして、図で斎田女流四段が指した手は△8三銀打! なんとか食い下がろうとする上田女流二段に対し、淡々とした指し回しでつけ入る隙を与えません。後手の強固な防御網を上田女流が突破できるか、いっぽう斎田女流四段は先手の攻めを切らして受けきれるか。勝負は佳境に入っています。
(文)