■上田初美女流二段
―― 一局を振り返っていかがですか。
「経験のない形になったので。あちらの王様が堅いので、じわじわやっていくしかなかったですね。どこか一点でも突破されるとまずいので。少しずつ形勢はよくなったと思うんですが、あっちの王様は堅いので、攻めに気をつかわないといけなかった。最後まで気が抜けなかったですね」
―― 一年半ぶりのタイトル戦ですが。
「すごい終わったばっかで......タイトル戦に出るという実感がないんですけど、開幕までにそういう気持ちを高めていけたらと思います」
―― 相手は甲斐さんです。
「甲斐さんは強いとわかっているので、将棋が指せるとわかって楽しみです」
■石橋幸緒女流四段
「ちょっと消極的だったけど、後手番だからこんなものかなと。▲5九飛(67手目)△5二歩で大変かなと思っていたんですが、△7一飛(72手目)がひどかった。角合わせていくしかなかったですね。本譜は馬引かれて、堅さというより安定度が増してしまったので」
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