第4期マイナビ女子オープン五番勝負日程
第1局 4月5日(火)神奈川県秦野市「陣屋」
第2局 4月22日(金)山形県天童市「ほほえみの宿 滝の湯」
第3局 5月10日(火)東京都渋谷区「東京・将棋会館」
第4局 5月23日(月)東京都渋谷区「東京・将棋会館」
第5局 5月30日(月)東京都渋谷区「東京・将棋会館」
なお、スポンサーは五番勝負でも受け付けております。
(人間将棋の告知ポスター。天童市では第2局と人間将棋が同じ時期に行われる)
※震災の影響で人間将棋は中止となり、第2局の対局会場も変更になりました。対局会場の変更に関しては、こちらをご覧ください。
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上田女流二段の挑戦が決まったことで、甲斐女王と二人での記者会見が行われた。
―― 今回、タイトルに挑戦することになりましたが。
上田「挑戦権を得るのは大変なこと。めったにない機会なので、そのチャンスをいかして前向きに頑張りたいと思います」
―― 甲斐女王の印象は?
上田「今から戦う相手を隣にして言うのも何なのですが......。普段からよくフレンドリーにお話をさせてもらっています。将棋以外は仲良く、将棋が始まったら勝負ですので頑張りたいと思います。将棋については、私の目指している延長線上にあるかなと思います。実力的にも棋歴的にも大先輩なので、開幕の4月までに少しでも近づけるようにと思っています」
―― それでは甲斐女王、上田女流二段の棋風についていかがですか。
甲斐「ダイナミックなのですが、丁寧でバランスが取れた将棋だと感じています」
―― 今日の将棋については。
甲斐「序盤から工夫を凝らしているなという印象です。中盤からは押さえ込みが成功して優勢になったと思うのですが、終始、方針が一貫していて指し手も安定していました。完勝だったと思います」
―― 上田女流二段の印象については。
甲斐「自分は相手によって特に心掛けていることはないのですが、なんとなく将棋が近いようなところもあると思います。指していても予想している手が返ってくることが多く、読みが合うと思います」
―― 五番勝負への意気込みは。
甲斐「今回、初めての防衛戦ですし、昨年以上にいい将棋が指せるように、精一杯努力をして臨みたいと思います」
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■上田初美女流二段
―― 一局を振り返っていかがですか。
「経験のない形になったので。あちらの王様が堅いので、じわじわやっていくしかなかったですね。どこか一点でも突破されるとまずいので。少しずつ形勢はよくなったと思うんですが、あっちの王様は堅いので、攻めに気をつかわないといけなかった。最後まで気が抜けなかったですね」
―― 一年半ぶりのタイトル戦ですが。
「すごい終わったばっかで......タイトル戦に出るという実感がないんですけど、開幕までにそういう気持ちを高めていけたらと思います」
―― 相手は甲斐さんです。
「甲斐さんは強いとわかっているので、将棋が指せるとわかって楽しみです」
■石橋幸緒女流四段
「ちょっと消極的だったけど、後手番だからこんなものかなと。▲5九飛(67手目)△5二歩で大変かなと思っていたんですが、△7一飛(72手目)がひどかった。角合わせていくしかなかったですね。本譜は馬引かれて、堅さというより安定度が増してしまったので」
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