図の局面で甲斐女流王位が考えている。互いの玉に危険が迫っているので、攻めるときも相手の攻めと比べて「どちらが厳しいか?」をつねに意識しなくてはいけない。たとえばここから△2七歩成▲同銀△2六歩と進めると、後手玉には▲7二成香△同金▲5一銀△5三玉▲6五桂△5二玉▲4二銀成△同玉▲5三桂成△同玉▲5一竜△5二銀▲4五桂△同歩▲4四金△同角▲同角△4三玉(参考図)という危険な筋が生じる。伊藤四段によると「△4三玉で詰みはない」とのことだが、「こうした筋が見えるだけで嫌でしょう」と対局者の心情を推測する。
![1.gif](https://book.mynavi.jp/files/user/img/brand/shogi/mynavi-open/blog/import_mjo/assets_c/2011/10/1-thumb-300x260-8565.gif)