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第7期 >> 就位式

就位式の挨拶、祝辞

2014.07.10

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(株式会社マイナビ 中川信行 代表取締役社長)

【中川社長の挨拶】
マイナビ女子オープンも今期で7回目を迎えました。その前にレディースオープン・トーナメントという棋戦を20回おこなっておりまして、あわせて今年で27年目となります。我々が将棋関連の出版を始めてからは35~36年になりますか。今後とも将棋界・女流棋士界を盛り上げて、多くの方に将棋ファンになっていただいて、週刊将棋将棋世界をご購入いただければと思います。よろしくお願いします。

加藤さんは皆さんご存知のようにまだ19歳ということで、非常に若い女王でございます。また、現在奨励会初段ということですので、ぜひ女性初のプロ四段を目指していただきたいと思っております。今後も私どもはマイナビ女子オープンを続けていくつもりでおりますので、2連覇、3連覇、4連覇を目指して頑張っていただきたいと思います。

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(日本将棋連盟 谷川浩司 会長)

【谷川会長の挨拶】
加藤さんの2勝1敗で迎えた第4局は関西将棋会館で行われまして、このときの対局は私も午後からずっとみておりました。加藤さんが苦しい将棋を粘って、逆転勝ちして、タイトルを獲得をしたのですが、そのときにお二人の対局姿をみて思ったことがありますので、少しお話しさせていただきます。

加藤さんはマイナビ女子オープンでは非常に素晴らしい結果を残されたわけですけども、去年はタイトル(女流王座)を失って、また奨励会でも1級から初段に昇段するまでに約3年かかりました。里見さんも1年前は女流のタイトルを独占するかというほどの勢いだったのですが、その後は少しタイトルを失って、また、奨励会も昨年末に三段に昇段したのですが、ちょっと体調を崩してしまって半年間休場ということになりました。

お二人ともなかなか思い通りにいかない、もどかしさというものを感じておられるのではないかと思うのですけども、人生にむだな時間はないのだろうと思います。同じように努力をしていても結果が出るときとそうでないときがあります。飛躍的に力が伸びるときと力を蓄えるときを繰り返して、若い人は成長していくのではないかと思っています。加藤さんも里見さんも将棋にかける真摯な思いというのは、周りの誰もが認めているところですから、焦らずに自分の道を進んでいただいて、何年かたったときに今の自分があるのは、あのとき苦労したおかげだとなればよいと思っております。

今日は加藤さんのお祝いの会ですので、加藤さんのお話だけをするべきなのですが、今日来られた方で里見さんを心配されている方もいらっしゃると思いますので、お二人へのメッセージということでお話しさせていただきました。加藤さんのこれらからのますますの活躍と、マイナビ女子オープンのさらなる発展を祈念してごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。

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(静岡県牧之原市 西原茂樹 市長)

【西原市長の祝辞】
桃子ちゃんの出身地の静岡県牧之原市の西原茂樹でございます。桃子ちゃんは小学校5年生のときにお父さんとお母さんに連れられて、全国でタイトルを獲ったということで私のところへみえました。メガネをかけて、目がくりくりした子だなという印象でした。今はそのときの印象に美しさが加わりました。本当にきれいになられました。

桃子ちゃんは来年成人式を迎えます。今日は振袖を着てこられました。牧之原には全国一の牧之原台地の大茶園がございまして、3月4月には台地一面がこの色(加藤女王の振袖は若草色)になります。そういったことを彼女は主張してくれたのかなと思いまして、私は感動しました。私はいま東京で、そして全国で活躍しているけど、お茶の大産地の牧之原で育ったんだと。お父さんとお母さんに将棋を教わって、地元のみなさんと指して、ここまで駆けのぼってきたと。本当にうれしいと思います。

先ほど谷川会長からもお話がありましたが、ちょっとスランプがあったり、苦しかった時期がありましたけれども、必ずプロの棋士になると私たちは思っております。牧之原市が誕生して来年で10周年になります。これは希望ですけども、桃子ちゃんの成人とあわせて、マイナビ女子オープンの対局を(牧之原市で)できればと思っております。ぜひこれからも桃子ちゃんを応援していただきますよう、心からお願い申し上げまして、地元の市長のあいさつとさせていただきます。

(牛蒡)