終局直後のインタビューを終えた両対局者は、関係者に誘導される形で4階の大盤解説会場(多目的ルーム)へと向かいました。
■久保利明九段の総括
加藤さんの方は受けの手が多く、なかなか攻める展開にならなかったんですけど、その受けて辛抱し続けたのが勝利に結びつきまたね。ポイントとしては、101手目▲5三金に△3二玉と上がった局面で▲6五飛と回れば攻めがつながっていたと思います。本譜(▲4二金)でも優勢が続いていたと思いますが、そこから少しずつ攻めが細くなり、差が詰まったのかなという印象です。両者の戦いは今後も続いていきますが、この一局は本当に良い将棋で、年間名局賞と言ってもいいぐらいの熱戦でした。
(両対局者が大勢のファンの前で感謝の言葉を述べました)
(夏芽)