![](/files/user/img/brand/shogi/mynavi-open/blog/2023/05/20230528%E7%94%B2%E6%96%90%E8%A5%BF%E5%B1%B157%E6%89%8B.gif)
角交換になって角の打ち込みに注意を続ける必要があり、神経をすり減らすようなじりじりとした駒組みが続きました。互いに戦機をうかがう中、甲斐女流五段は▲2六角(57手目)と角を据えます。直前に▲8九飛(55手目)と回って玉頭に視線が向いていただけに意表の一着。次に▲4五歩と突いて△同桂▲同桂△同銀▲5三角成という狙いはありますが、この筋に備えて△6二金と受けられたときに有効な攻め筋があるかどうか。甲斐女流五段はこの角打ちに40分以上を費やしただけに迫力があります。中村太八段は「見えないところからパンチが飛んできた感じですね。西山さんも狙いを読まないといけません」と話しています。
(文)