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第16期 >> 挑戦者決定戦

終局直後

2023.03.03

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終局直後の様子。

感想戦の前に両者にインタビューが行われた。

甲斐女流五段が12年振りに五番勝負に登場する。

【甲斐女流五段の談話】
――本局はどのあたりがポイントになりましたか。
「▲5五銀(47手目)とぶつけられて激しい展開になったのですが。二枚飛車対二枚の角の交換になって、やっぱり飛車を2枚持っているのが大きいんじゃないかなとは思っていたのですが。端を絡められて(57手目▲9五歩)、こちらの玉も狭くなって対応が難しかったのですけど」

――どのあたりで勝ちを意識されましたか。
「△5三金(70手目)と当てた局面で、本譜の展開だったら4四の馬が急所の駒かなと思っていたので、その馬を取れて、ちょっと良くなったような気がしました」

――五番勝負出場の抱負をお願いします。
「ここまで勝ち上がれるとはまったく思っていなかったのですけど。大きな舞台で対局させていただけるので頑張りたいと思います」


加藤女流三段は力が出せなかった。

【加藤桃女流三段の談話】
――銀冠から穴熊に組まれたのは当初からの予定ですか。
「はい。そうですね」

――5筋で開戦して、▲5五銀(47手目)と激しくいったあたりはどのように思っていましたか。
「▲5五銀とぶつけたのは、結構決断を早く指してしまって。穴熊に組んでいるので、形勢を損ねているほどではないかなと。ちょっと大局感が悪かったなと」

――9筋から反撃したあたりは、形勢はどう見ていましたか。
「▲9五香(63手目)△同銀に、当初は▲9四歩△同香▲7一角の筋を読んでいて。△8三玉と立たれたあとの攻めが難しいことに気が付いて。そこで初めて誤算に気が付きました。▲9四歩の筋頼みで▲4四馬(61手目)と引いたので、それがダメだと全部ダメだったなと」

――結果は残念でしたが、最後にファンの皆様に一言お願いします。
「大局観が悪い将棋を指してしまったので、しっかりと反省したいと思います」

(八雲)