五番勝負は4月4日開幕です。どうぞお楽しみに。
【五番勝負日程】
第1局 4月4日(火)神奈川県秦野市「元湯 陣屋」
第2局 4月19日(水)山梨県甲府市「常磐ホテル」
第3局 5月28日(日)神奈川県藤沢市「時宗総本山 遊行寺」
第4局 6月12日(月)東京都渋谷区「東京・将棋会館」
第5局 6月19日(月)東京都渋谷区「東京・将棋会館」
以上で本局の更新を終わります。
ご観戦誠にありがとうございました。
(八雲)
終局直後の様子。
感想戦の前に両者にインタビューが行われた。
甲斐女流五段が12年振りに五番勝負に登場する。
【甲斐女流五段の談話】
――本局はどのあたりがポイントになりましたか。
「▲5五銀(47手目)とぶつけられて激しい展開になったのですが。二枚飛車対二枚の角の交換になって、やっぱり飛車を2枚持っているのが大きいんじゃないかなとは思っていたのですが。端を絡められて(57手目▲9五歩)、こちらの玉も狭くなって対応が難しかったのですけど」
――どのあたりで勝ちを意識されましたか。
「△5三金(70手目)と当てた局面で、本譜の展開だったら4四の馬が急所の駒かなと思っていたので、その馬を取れて、ちょっと良くなったような気がしました」
――五番勝負出場の抱負をお願いします。
「ここまで勝ち上がれるとはまったく思っていなかったのですけど。大きな舞台で対局させていただけるので頑張りたいと思います」
加藤女流三段は力が出せなかった。
【加藤桃女流三段の談話】
――銀冠から穴熊に組まれたのは当初からの予定ですか。
「はい。そうですね」
――5筋で開戦して、▲5五銀(47手目)と激しくいったあたりはどのように思っていましたか。
「▲5五銀とぶつけたのは、結構決断を早く指してしまって。穴熊に組んでいるので、形勢を損ねているほどではないかなと。ちょっと大局感が悪かったなと」
――9筋から反撃したあたりは、形勢はどう見ていましたか。
「▲9五香(63手目)△同銀に、当初は▲9四歩△同香▲7一角の筋を読んでいて。△8三玉と立たれたあとの攻めが難しいことに気が付いて。そこで初めて誤算に気が付きました。▲9四歩の筋頼みで▲4四馬(61手目)と引いたので、それがダメだと全部ダメだったなと」
――結果は残念でしたが、最後にファンの皆様に一言お願いします。
「大局観が悪い将棋を指してしまったので、しっかりと反省したいと思います」
(八雲)
14時30分から、マイナビ将棋情報局の公式YouTubeチャンネルで、本局の大盤解説を配信します。解説は佐々木大地七段、聞き手は室谷由紀女流三段です。
https://www.youtube.com/watch?v=g08QVYIqNJU
(八雲)