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第14期 >> 五番勝負第4局

飯野八段の解説

2021.05.25

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13時20分、42手目△4二玉の局面で、飯野八段にここまでの進行について聞きました。以下は飯野八段の解説。

序盤早々から目の離せない超急戦になりました。8手目△5四歩は「▲3三角成でくるならどうぞ」という手。伊藤さんはそれに乗りました。▲3三角成に代えて▲7八玉なら△5五歩だったのでしょうか。

午前の戦いで印象に残る手は21手目▲6五桂ですね。前例にない手を4分で指しました。

34手目△5五銀も意外でした。5五に銀がいなくても先手は▲5六歩~▲4八銀~▲5七銀と指してきそうでしたから。▲5六歩△6四銀で先手が2手得している計算です。

現局面(42手目△4二玉)は先手が1歩得、さらに馬も作っています。しかし、西山さんは焦りなく指しているように見えます。女王の風格ですね。△9三桂として△8五桂を見せたかと思えば、△4二玉としたのも虚々実々といいますか。

形勢は先手乗りです。伊藤さんも指しやすいと思っているはずですが、それでも不安を抱えながらの駒運びかもしれません。いいと思っている側が多少慎重になるのが人間ですから。

(飯野健二八段=左と中村修九段)

(香川女流四段も検討に加わる)

(牛蒡)