見慣れない序盤でバランスの取り方が難しかった一局。香川女流四段は「つくりが変だったか」と話していました。






（文）

（感想戦。５分ほどは駒を動かさずに口答で終盤の読みを披露しあっていた）


（挑戦者決定戦に進出した里見香奈女流五冠）


（敗れた渡部愛女流三段は、初の挑戦者決定戦進出ならず）

以上で本局の中継を終了します。ご観戦ありがとうございました。
挑戦者決定戦もお楽しみに。

（翔）

関西将棋会館で行われていた本戦トーナメント準決勝▲里見香奈女流五冠－△渡部愛女流三段は、115手で里見女流五冠が勝ちました。終局時刻は16時38分。消費時間は、▲里見香２時間49分、△渡部３時間０分（持ち時間各３時間、チェスクロック使用、使いきると１手60秒未満の秒読み）。91手目▲４三歩成からは鮮やかな即詰みでした。
勝った里見女流五冠は挑戦者決定戦への進出が決まりました。



（翔）

図は里見女流五冠が▲４四歩と打った局面。この手が▲４三歩成△同銀▲３三桂成△同玉に▲４四銀以下の詰めろになっています。
△５三金と逃げても▲３三桂成△同銀▲４三角と攻めが途切れない形です。先手玉を寄せるにはまだ駒不足で、里見女流五冠が勝ちに近づいています。

（翔）

山根女流二段が香川女流四段に勝ち、挑戦者決定戦進出を決めました。終局時刻は16時１分。消費時間は▲山根女流二段２時間41分、△香川女流四段２時間38分。香川女流四段が機敏な動きを見せましたが、山根女流二段が手厚く押し返してリードを奪い、最後は鋭く寄せきりました。
（文）