西山朋佳女王に甲斐智美女流五段が挑戦する第16期マイナビ女子オープン五番勝負は、開幕から西山女王が２連勝しました。このまま女王が３連勝で防衛と６連覇を決めるか、挑戦者が反撃の狼煙を上げるか。注目の第３局は５月28日（日）、神奈川県藤沢市「時宗総本山 遊行寺」で行われます。
立会人は中村太地八段、記録係は内山あや女流初段。現地大盤解説会は中村太八段と戸辺誠七段が解説を担当、ゲストとしてふじさわ観光親善大使のつるの剛士さん、将棋親善大使の伊藤かりんさんが出演します。
対局開始は10時、昼食休憩は12時から13時。持ち時間は各３時間（チェスクロック使用）、使いきると１手60秒未満の秒読み。第３局は甲斐女流五段の先手番です。
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両対局者は15時頃に藤沢市に入りました。16時頃に遊行寺に到着すると、まずは本局の成功祈願が執り行われました。



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成功祈願を終え、関係者一行で記念撮影を行いました。好天に恵まれ、境内の新緑が青々と映える中での撮影になりました。関係者は後ほどご紹介します。



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両対局者は16時40分頃から、対局室となる遊行寺の貴賓室で検分に臨みました。盤と駒は日本将棋連盟から運ばれたものが使われます。照明や室温、空調などを確認し、特に午後になって西日が入る可能性があるため、時間帯によって下座側の障子を閉めることになりました。






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検分を終えた一行は大広間で顔合わせを行いました。

粟井俊介 株式会社マイナビ 執行役員社長室長
「必ずいい対局になると確信している。見る方を勇気づける熱い対局を期待したい」

鈴木大介 公益社団法人日本将棋連盟 常務理事
「素晴らしい環境で将棋ができる。ぜひファンの方に将棋を楽しんでもらえれば」

角竹輝紀 株式会社マイナビ出版 代表取締役社長
「第２局から季節が初夏へと変わり、よい天気の中で第３局が行えることは喜ばしい」

神田普照 時宗総本山遊行寺 時宗宗務総長 総本山執事長
「成功祈願の御札には熊野大権現と入っている。時宗の宗祖の一遍上人は和歌山県の熊野本宮大社において悟りを開いたといわれている。遊行寺は神仏習合の宗派で熊野と深い縁がある。熊野といえば八咫烏（やたがらす）が勝利の神と呼ばれている。さわやかな勝負をしていただきたい」

湯浅裕一 公益社団法人藤沢市観光協会 会長
「今年も藤沢で開催できることをうれしく思う。手に汗握る熱戦を期待している」

西山朋佳女王
「先ほど成功祈願を行っていただき、いっそう身が引き締まる思い。明日は新たな気持ちで対局できればと思う」

甲斐智美女流五段
「お寺で対局をするのは初めて。第一人者の西山女王と大きな舞台で対局できるのを光栄に思う。自分の力を出しきりたい」
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