図は15時30分ごろの局面。
次の△２六歩が痛打で、「これは逆転まであるかもしれない」と石井四段。
後手は５六銀と６四桂が捌けたのが大きく、
使えていなかった角も働いてきています。
逆に先手は交換できそうだった６六の銀が残って、
２筋の突き捨てが逆用された形になっています。
先手がまだ残しているのか、後手が逆転したのか。
目が離せない終盤戦です。

（野辺）

図は16時過ぎ、▲２六桂と打ったところ。
△２四歩と打って▲４五歩△同桂▲４七香△２五歩▲４五香△２六歩▲同銀△３六桂▲１七玉に△４八と（変化図）で後手の一手勝ちが見込めそうと石井四段は話します。

（野辺）

図は16時45分ごろの局面。
石井四段は▲２九歩△４六歩▲同飛△４五歩で後手玉に寄りなし、と見ていました。
本譜は▲１四桂と王手をかけつつ先手玉の逃げ道を作りました。
「そうか、△１四同銀に▲４三香成で先手に詰めろが来ないですか。これは先手が勝ちになったかもしれません」と石井四段は話します。
難解な終盤戦、最後に立っているのはどちらの玉でしょうか。



（野辺）

上田女流三段が107手で制しベスト４進出を決めた。終局は17時２分、消費時間はともに３時間。

（野辺）

終局後、両対局者にインタビューが行われました。