[将棋]マイナビ女子オープンブログカテゴリー一覧|将棋情報局

将棋情報局

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

20121127_kifu_62.gif対局再開から、長谷川女流二段が攻勢をとっている。△9五歩(図)は総攻撃の合図だ。古河女流二段は玉のコビンが開いていては戦えないと判断したか、▲8八銀上と固めた。しかし△9六歩と無条件で取り込めれば後手満足の展開だ。中継室を訪れた船江恒平五段は、「居飛車がつらそうです。でも振り飛車も攻めると反動があるので、そんなに差はないのかもしれませんね」と話した。


20121127_145.JPG


(文)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

本局のレポートは『週刊将棋』12月5日号に掲載される予定。ご期待いただきたい。


20121127_147.JPG
(11月28日号の1面は丸山忠久九段)

(文)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

20121127_152.JPG


20121127_165.JPG


20121127_170.JPG


20121127_156.JPG


(文)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

20121127_kifu_73.gif古河女流二段は7四に金を誘い出してから▲4四角と決戦。角を持てば▲4一角があるというわけだ。本譜、ここからの進行がすさまじい。

     △4七歩 ▲同 飛 △4六歩

▲同 飛 △4五歩 ▲2二角成△4六歩

▲1一馬 △8三銀 ▲2一馬 △2八飛

▲7九香 △2九飛成▲7五歩 △同 金

▲6四桂 △6六歩(下図)


20121127_kifu_90.gif飛角交換から桂香を取り合い、局面は一気に加速する。そして長谷川女流二段は▲7五歩に平然と△同金、▲6四桂にも△6六歩と強く応じた。囲いの金銀の枚数では劣る後手だが、一歩も引かない攻め合いに出ている。頼みにしているのは9筋の拠点だ。将来△9七桂など、駒を打ち込む手が厳しくなる。焦点はここで▲5二桂成と飛車を取れるかどうか。すでにどちらが先に詰むか、精度の高い読みが要求されている局面だ。古河女流二段が時間を使っている。


20121127_107.JPG


(文)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

20121127_kifu_94.gif一直線の攻め合いで激しい終盤戦になっている。先手玉は危険な状態だが詰めろではないため、ここで駒を渡さずに詰めろの連続で迫ればいい。そもそも後手玉は現時点でかなり危険な状態なのだが、▲7二馬から追うのは8三~7四~6五の逃走ルートが広く、捕まえきれない形だ。そこでどう詰めろをかけるか考えることになる。たとえば▲6二成桂は△同金なら▲7一角、放置すれば▲7二成桂から詰む「強い詰めろ」だ。しかし△8一金と受けられたときにどうか。以下▲7二成桂△同金▲6二金△8一金▲7二金△同金▲6二金△8一金......と進むと、これは千日手コース。明快な寄せがないと、今度は先手玉に危険が迫る。
20121127_b.gif先手がこの展開を不満と見れば別の寄せ方を選ぶだろう。さらに、後手にも▲6二成桂に一例として△6三歩▲同馬△8一金▲7二成桂△同銀という受け方があり、千日手を拒否する手段がある。千日手の筋は決して先手の権利ではないということだ。15時18分、古河女流二段はこの局面で30分以上時間を費やしている。
20121127_143.JPG


(文)