[将棋]マイナビ女子オープンブログカテゴリー一覧|将棋情報局

将棋情報局

第4期 >> 本戦2回戦

振り駒

2010.12.09

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

記録係の大澤健人6級(宮田利男七段門下)が振り駒を行う。矢内女流四段の「振り先(ふりせん)」で、これは歩の枚数が多ければ矢内女流四段が先手になる、という意味。結果はと金が3枚。熊倉女流初段の先手となった。

101209018.JPG

101209018-1.JPG

(文)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

101209021.JPG
(定刻の10時になり、一礼して対局開始)

101209023.JPG
(熊倉女流初段。初手を着手する)

101209027.JPG
(矢内女流四段。2手目を着手)

(文)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

20101209_24.gif

図は10時半頃の局面。矢内女流四段が守りの香を上がり、穴熊に囲う意思を示した。穴熊は将棋における最も堅い囲いで、王手がかからない遠さが最大の武器。自玉の守りに関してある程度読みを省略できるので、その分ほかの手について考えることができる。結果として、終盤でその強みを最大限に発揮する囲いと言えるだろう。
対する熊倉女流初段は四間飛車(しけんびしゃ)の構え。好守にバランスのとれた戦法でこれといった弱点がなく、アマチュアにも人気が高い。穴熊に対しては飛角銀の協力で攻勢をとる作戦がよく見られる。

(文)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

本局には4名のスポンサーがついています。木村耕太郎様・山本広樹様・匿名希望の方2名から各1口、合計4口を頂いております。

■マイナビ女子オープン スポンサー募集のお知らせ

甲斐智美女王への挑戦権を争うトーナメントのスポンサーになってみませんか?ご希望の対局の勝者に、あなたの懸賞金が贈られます。個人でも法人でもお申し込みいただけます。


対局日程

2回戦第4局 12月20日(月) 石橋幸緒四段―室谷由紀1級 東京・将棋会館
準決勝第1局  1月 7日(金) 上田初美二段―矢内か熊倉 東京・将棋会館
準決勝第2局  1月20日(木) 斎田晴子四段―石橋か室谷 東京・将棋会館

■スポンサー特典(いずれも希望者のみ)

(1)対局開始後と終了後数分間、盤側にて観戦していただけます。
(2)局後、勝者に懸賞金を贈呈する際、スポンサー様から直接お渡しいただけます。
(3)週刊将棋とマイナビ女子オープン公式ホームページ内にスポンサー表記を掲載します。
(4)勝者のメッセージカードを後日贈呈いたします。

●スポンサー料金(懸賞金)/1口4万2000円(税込)。
●お支払い方法・掲載基準/個別に応じますのでお問い合わせください。
●締め切り/対局日の7営業日前まで。

■申し込み・お問合せ先
毎日コミュニケーションズ スポンサー係
℡ 03-6267-4488


(文)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

20101209_37.gif

図は11時頃の局面。熊倉女流初段は▲1五歩と1筋の位(くらい)をとった。将来の端攻めを見た大きな手だ。ただしその分中央で遅れをとることになり、バランスの取り方が問題になる。振り飛車の布陣で特徴的なのは、6六の銀。この銀は▲5五歩と突き、飛角両方と連携をとって後手陣に攻め入ることができる。攻め重視の配置なのだ。ただし、▲1五歩と突いた形では少し事情が異なる。というのも、やはり中央にかける手が遅れているため、▲5五歩から攻めた場合に損をする可能性があるからだ。したがって、▲1五歩と突いてある形では▲5七銀と引き、陣形を引き締めつつ角筋を通す指し方が一般的。
いっぽう後手の矢内女流四段は、△4二銀と引くチャンス。△4二銀~△3一銀右と固めた形は、松尾歩七段が公式戦で採用したことから「松尾流穴熊」と呼ばれる。一時期は「松尾流に組めれば勝率8割」と言われたほど、振り飛車に対して猛威を振るった。ここでは、その松尾流穴熊に組むチャンスが訪れているかもしれない。
ここ数手が本局の流れを決める岐路になりそうだ。

101209002-1.JPG
(今朝の鳩森神社。色づいた銀杏が地面を覆っている)

(文)