図は11時過ぎの局面。ここまでの消費時間は▲甲斐32分、△伊藤28分。
伊藤女流初段は３筋の歩を切ってから△３六歩と押さえました。後手は２筋の歩を伸ばした形で三間飛車に構えていることがやや珍しく、手将棋の様相を呈しています。力戦派の伊藤女流初段らしい展開と言えそうです。

（八雲）

図の局面で伊藤女流初段の手番で昼食休憩に入りました。消費時間は▲甲斐１時間13分△伊藤56分。対局は13時に再開します。

（八雲）

（八雲）

対局再開直前の様子。






伊藤女流初段は再開が告げられると、一呼吸置いてから△３三桂を着手した。

（八雲）

本局の解説は三枚堂達也四段です。若手ならではの切れ味鋭い解説をお楽しみください。


図は13時30分頃の局面。
「現局面はちょっと後手がやり損なった感じがします。局面が収まって３歩損――現実的にかなり苦しいと思います。後手の△５五歩（32手目）の仕掛けは鋭いかと思ったのですが、そこで一気に攻め切れなかったのは何か誤算があったのでしょう。ただ先手も２七の金が上ずっていますから、まとめ方は難しいところです」（三枚堂四段）

（八雲）