昼過ぎ、本局の解説を務める藤森哲也四段が来訪しました。「序盤は後手が良かったと思いますが、▲５八飛で先手がやや盛り返した印象です。山根女流１級は中終盤型ですので、徐々に力を発揮してきましたね」とのことです。


（藤森四段）

（紋蛇）

５筋の位をとってから△４四歩と合わせたのが好手で「スキがない」と評判です。矢内女流五段が角の利きを使って４筋の制空権を奪おうとしています。

（紋蛇）

（紋蛇）

押したり引いたりの手順が続き、手数は100手を超えています。優劣はまだはっきりしていません。

（紋蛇）

▲５四銀とプレッシャーをかけた手がわかりやすく、藤森四段は振り飛車持ちです。つぎの▲４三銀打が狙いで、△４五歩には強く▲同銀があります。決戦になると▲１八玉も生きる格好です。矢内女流五段はここを持ちこたえないといけませんが、容易ではありません。


（対局再開後の矢内女流五段。食いつきを凌ぎきれるか）

（紋蛇）