▲６六金に攻防に利いていた馬をバッサリ切った局面。玉が堅く居飛車優勢といわれていたが、スッパリ上田女王が決めるのか。ここから長谷川女流二段が粘るのか。△３七馬に▲同銀△６八竜と進行した。竜と馬の両取りで仕方なく切ったのか決めに出たのか。

（吟）

△５五同香から上田女王は１分将棋。▲同金に△６二竜で竜を抜いた上田女王。連勝へ着々と歩みを進めている。

（吟）

△６七竜（図）を見て長谷川女流二段が投了を告げた。▲５七金は△５六角まで、▲３八玉は△４七角▲３九玉△２九金までの詰み。終局時刻は16時50分。消費時間は▲長谷川２時間40分、△上田３時間。勝った上田女王は第１局に続いての連勝で、初防衛へあと１勝と迫った。

（吟）

「みなさま、今日はたくさんお集まり頂きましてありがとうございました。戦形は予想もしていなかった出だしでしたので、序中盤が非常に難しくて、どのように駒組みしてよいのか分からない局面が続いたのですが、最後は馬が活きる展開になって良かったです。第３局もまた注目して頂ければ思います。ありがとうございました」（上田女王）

▲５七角（35手目）では▲７五角△５二金右▲８五桂が一例として示された。

（吟）