「▲５五角と出る工夫をしてみたのですが、△３二銀と待機されていると全然うまくいかなくて...私が悪くなる順も、たくさんあったと思います。ずっと難しいと思っていたのですが、107手目に▲７二銀成と金を取ったあたりで、なんとか勝てるかなぁと。第３局が後手番になることは決まっているので、もう少し序中盤を...対策をしっかりと練って、臨みたいと思います。」（矢内女王）

「95手目の▲２一飛成を軽視していて、金を寄って歩を成られたところは苦しくなったと思いました。91手目▲５五桂に△６二金引としてしまったのが...もう少し何かあったかもしれません。後が無いので、第３局からはトーナメントだと思って頑張ります。」（岩根女流二段）

矢内女王

直後は堅い表情だったが、ほぐれてきた。

岩根女流二段

岩根女流二段も笑顔を見せる。

たくさんの方が感想戦を見守っている。

（村田智穂）

「図からの指し手は▲３五歩でしたが、これは保留したほうがよかったと思います。代えて▲２四歩△同歩▲１七角△３三角▲３五歩（変化Ａ図）と突けば、本譜のように△４四飛と浮かれる展開はありません。本譜は54手目△４四飛としたところでは後手が指しやすくなっています。」（稲葉四段）

「△６六銀では△６六歩のほうが良かったですね。△６六歩に対して感想戦では▲６八金引としていましたが、△５六銀（変化Ｂ図）と出れば後手相当でしょう。先手は３三の角が使えていません。本譜は角を６六に成り返られて苦しくなりました。」（稲葉四段）

「ここでは△７四桂と勝負したかったです。以下▲６三桂成△同金▲２二飛成△６二歩▲３一竜△６六桂▲８三歩△同玉▲８一竜△８二桂▲６六金（図）のときに、△５七角と打ち込みます。少し後手が負けかもしれませんが、紛れは十分ありました。」（稲葉四段）