13時20分頃、中継室に千葉幸生七段が来訪しました。図の▲５六歩を見て、「堂々と突きましたが△６五銀が気になりますね。▲４八角と引いて辛抱するぐらいでしょうか。こうなると、後手がうまく指し回している印象です」と語っています。
 

13時30分頃、実戦も図から△6五銀▲4八角と進みました。やや後手リードの中盤戦と見ていいようです。

角を引いて辛抱した脇田女流１級。耐えてチャンスを待ちたい。

（八雲）

図は14時過ぎの局面。▲５七玉までの消費時間は▲１時間27分、△塚田１時間11分。
後手は△５四角から８筋の突破を確実なものとしています。前図から順調に差を広げていると見て良さそうです。ただ、先手も▲５七玉と形にこだわらない受けを見せて抵抗しています。もう一押しの決め手があれば早い終局も考えられます。

（八雲）

時刻は14時40分を回りました。△８八とまでの消費時間は▲脇田１時間42分、△塚田２時間10分。
後手は順調に先手陣を攻略し８筋の突破を果たしています。先手は攻め駒が不足しているのが痛いところ。反撃のチャンスが少なく、後手勝勢と言っていいようです。

14時50分頃の局面。
控室に顔を出した、とあるプロ棋士は△３六銀を見て絶賛。「もともと後手勝勢ではありましたが、５三に何か打たれる筋を残したままでは不安がありました。△３六銀は４五桂を取ってしまおうという手で、確実に勝ちに行く手です。こういう友達をなくすような冷たい手を指せるかどうかがプロとしては大事なところで、そういう意味でこの手は素晴らしいと思います」と語りました。

106手まで、塚田女流初段が勝ちました。終局時刻は15時49分。消費時間は▲脇田２時間18分、△塚田２時間48分。勝った塚田女流初段はベスト８進出。次戦は竹部さゆり女流四段－礒谷真帆女流初段戦の勝者と対戦します。

（八雲）