（いちばん乗りで予選を通過した里見咲女流初段から順に、本戦のくじを引く）


（本戦のトーナメント表。清水女流六段は抽選時はまだ対局中だったため、余った９の枠に入ることになった）

（対戦カードが決まったところで、各選手が順にステージに上がって意気込みや抱負を述べる。まずは磯谷アマ。相手はシードの加藤桃子女流三段だ）
磯谷アマ
「今日は当たりがすごく強くて、自分でも本戦に抜けられたことは本当にうれしいですし、自分で実力を出しきれた将棋を指せたと思います。本戦の加藤（桃子）先生は元奨励会員ですし、タイトルも経験された強い先生なので、自分の実力を出しきれるように、悔いのない将棋を指したいと思います」


（岩根女流三段と里見咲女流初段）
岩根女流三段
「今日は１局目が宮宗さん、２局目が室田さんと対戦でした。２局とも難しい将棋でしたが、うまく攻めきって自分らしく指せたと思います。里見咲紀さんとは初対局ですので楽しみです。次局も自分の力を出し切れるように頑張ります」
里見咲女流初段
「２局とも苦しい局面もあり、課題の多い内容でしたが、最後はしっかり読み切って指せました。経験値や実績が自分よりもはるかに上の方ですので、しっかり準備して思い切ってぶつかれたらと思います」


（塚田女流初段と脇田女流１級）
塚田女流初段
「今日は２局とも居飛車対振り飛車の対抗形でした。２局目は中継局で、指しやすいと思ったのですが、難しい局面も多くて最後は運がよかったです。脇田さんとは、脇田さんがアマチュアのころに指しています。そのときと違って、持ち時間が３時間と長いので、序盤から準備したいと思います。マイナビでは本戦で勝ったことがないので頑張ります」
脇田女流１級
「今日は１局目が中継局でした。予選決勝は押さえ込みから終盤に寄せきれて次につながる将棋を指せたと思います。塚田さんとはYAMADA女流チャレンジ杯で指して、一方的に押し切られたので印象に残っています。持ち時間が長いのでしっかりした準備をして悔いのない将棋を指せたらと思います」


（竹部女流四段。シードの礒谷真帆女流初段と対戦する）
竹部女流四段のインタビュー
「昨日名人戦就位式に参加したところ、たくさんの方から励ましのお言葉をいただきまして、女流の公式戦５連敗中でも頑張ろうと思って今日の対局に向かいました。自分は励まされると調子に乗るタイプなので、本戦当日までにもっと励ましの言葉をいただきたいと思います（場内笑）。よろしくお願いします」


（和田女流初段。シードの香川愛生女流三段と対戦）
和田女流初段
「今日の１回戦の将棋は悪い局面がたくさんあったのですが、勝てて波に乗れました。本戦１回戦の香川さんは強敵ですが、持ち時間は３時間あるので、当日もしっかり考えて戦いたいと思います」


（加藤結女流１級。このあと、対戦相手が清水女流六段に決まった）
加藤結女流１級
「今日の一局目の渡辺さん（弥生女流初段）との将棋は最後の最後までわかりませんでしたが、勝てて幸運でした。本戦まではまだ時間があるので、しっかり勉強していい将棋をお見せできるように頑張ります」


（甲斐女流五段と小野アマ）
甲斐女流五段
「１局目は船戸さんとの対戦で、穴熊に組まれたうえに押さえ込まれるという展開でした。指しにくさを感じていたのですが、端攻めがうまくいきました。山田久美さんとの２局目は割と気楽に指せて、うまく攻めて勝つことができました。小野さんとはだいぶ前に女流王将戦で対戦しました。すごいアマチュアの方がいるんだなと思ったものです。久々の対戦となる１回戦を楽しみに、いい将棋が指せればと思っています」
小野アマ「１局目は同じアマチュアの滝さんで、序盤で悪くしてしまいました。会社から応援団が来ていたので粘って勝つことができました。２局目は長谷川さんとの対戦で、自分らしい将棋が指せました。本戦への抱負ですが、以前対戦したときよりも成長した将棋が指せるようにしたいです」

（伊藤女流三段は、シードの里見香奈女流五冠と対戦することになった）
伊藤女流三段
「和田（はなアマ）さんとの将棋は、結構早い段階から戦いが起こりまして、相手の玉がちょっと不安定なところから、戦いになったので押しきれたと思います。２局目（矢内理絵子女流五段戦）の将棋は中継されました。急戦矢倉をされまして、２筋のあたりで手を作れたところはよかったと思うんですが、最後は危なくなってしまったので、そのあたりは課題かなと思います。
本戦の相手が里見香奈さんということで、本当によく当たるんですよね（笑）。なんでこんなによく当たるんだろうと思うんですが、対戦成績ではかなり押され気味ですので、何とかよい将棋をお見せできるように頑張りたいと思います」

（睡蓮）

以上で今期一斉予選の中継を終了いたします。ご観戦ありがとうございました。
本戦もどうぞお楽しみに。


（最後の予選通過者である清水女流六段も合流し、記念撮影）

（睡蓮）

第13期マイナビ女子オープンは本戦が始まります。開幕を飾るのは塚田恵梨花女流初段－脇田菜々子女流１級戦です。塚田女流初段は３期連続５回目の本戦出場、脇田女流１級は今期が女流プロとして本棋戦初参加で、いきなりの本戦進出となります。両者の過去の対戦は、脇田女流１級がアマチュア時代に１回あり、角換わりの戦いを塚田女流１級が制しています（記録上、脇田女流１級のプロ戦績には含まれません）。
対局は東京・将棋会館にて10時開始。持ち時間は各３時間（チェスクロック使用）で使いきると一分将棋となります。先後は振り駒で決定します。

【スイーツスポンサー・明治記念館「菓乃実の杜」】
第13期マイナビ女子オープン本戦では、明治記念館「菓乃実の杜」のお菓子が対局者に提供されています。本日のお菓子はプチベイクドケーキ「杜の贈り物」から、「マドレーヌ(レモン)」と「フィナンシェ(メープル)」が用意されました。


【明治記念館オリジナルスイーツ 菓乃実の杜】
https://www.meijikinenkan.gr.jp/kanominomori/

【株式会社マイナビ】（主催）
https://www.mynavi.jp/

中継は棋譜・コメントを睡蓮、本ブログを八雲が担当いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

脇田女流１級は９時45分頃には入室していた。


姿勢を正して開始時間を待つ。


塚田女流初段は58分頃に到着。


すぐに対局準備が始まった。





（八雲）