14時半頃、控室に山田久美女流四段、中村真梨花女流三段、村田智穂女流二段、塚田恵梨花女流１級が来訪しました。左手中央は小高佐季子女流２級で、午後からずっと熱心に検討をしています。



（八雲）

図は15時20分過ぎの局面。
少し前まで、後手の模様がいいと見られていた本局ですが、ここ数手のやりとりで先手は先に桂得して、さらに竜を作りました。ここで手番の後手がどこまで先手玉に迫れるかが勝負のポイントになりそうです。

（八雲）

図は16時過ぎの局面。
竜を作られてから、後手が猛然と反撃に出ています。後手玉は非常に薄い形ですが、先手の攻め駒が少ないため、まだ大丈夫。いま指された▲５六銀は駒の入手を図る勝負手ですが、控室では後手の勝つ順が見つかりそうな局面といわれています。

（八雲）

16時20分の局面。
先手は▲８三角と打って詰めろをかけましたが、ここは後手勝ち筋に入っていると見られています。具体的には△７二香と受けて、▲７三銀なら△８六角▲６八歩△８九飛と連続王手で合駒を要求して先手に金を使わせれば△７三香と取って勝ち。ほかの筋も、先手玉が王手に弱い形のため、うまくいかないようです。

（八雲）

98手で西山奨励会三段が制して、加藤桃子女王への挑戦を決めた。終局時刻は16時25分。消費時間は、▲岩根３時間０分、△西山２時間36分。五番勝負は４月10日（火）神奈川県秦野市「陣屋」で開幕する。

（吟）