16時前、△９五歩の端攻めに対し、貞升女流初段は一分将棋になるまで考え、▲７九香と打って一段竜の利きを遮断しました。代えて▲９五同歩とし、以下△９八歩▲同香△９九銀▲９七玉で際どく耐える順も先手としてはあったようです。

（睡蓮）

図は16時10分過ぎの局面。後手は△９六歩▲同香△９七歩と、７筋の壁の反対側から先手玉に迫りました。２一に飛車の質駒もあり、後手が勝ちに持っていけそうな状況になっています。


（相手玉を厳しく追い詰める清水女流六段）

（睡蓮）

16時28分、先手は７七の桂を６五に跳ねて玉を広くし、△９八金▲８七玉△８九飛までの詰めろを受けました。ただ、これには△８五桂▲同歩△８六銀という寄せがあるかもしれません。▲６五桂では、代えて▲８五桂も考えられたようです。

（睡蓮）

16時50分、先ほどの▲６五桂に対し、清水女流六段は残り時間の22分をすべて投入して△３二竜としました。これで双方、一分将棋です。

（睡蓮）

（強敵をくだし、自身２度目となるベスト８入りを決めた貞升女流初段）

（敗れた清水女流六段）

（終局からしばらくは、駒を動かさずに口頭で検討がなされていた）

（睡蓮）