前記事の▲２二角に対し、中倉女流二段は30分近く考えて△５四角。仮に先手が（１）▲２八歩と受ければ、そこで△１二香と逃げて駒得の後手がよさそう（先手に持ち歩を使わせたことで▲１三歩がない）。先手は（２）▲１一角成△２七歩成▲３六香のように攻め合うことになるでしょうか。


（中倉女流二段。駒得を生かしきれるか）

（睡蓮）

時刻はまもなく15時になろうかというところです。後手は△４四歩と突いて玉の退路を開きました。仮に△４三玉から自陣に逃げ出す展開になれば一安心です。先手はうまく攻めをつなげられるでしょうか。

（対局開始直前の両対局者）

（睡蓮）

15時50分、図は３八の銀を２九に引いた手に、△２五角と先手の桂を取った局面です。これで後手は再び銀得で、しかも自玉は安全。後手が優勢になったようです。

（睡蓮）

△５七桂成（投了図）に頼本アマが投了。先手玉は△６八金までの詰めろで、▲５七同銀と成桂を外しても△６九金で詰むため、適当な受けがありません。終局時刻は16時３分。消費時間は▲頼本アマ２時間53分、△中倉２時間29分。中倉女流二段が２回戦進出を決めました。

（文）

（終局後はすぐに感想戦が始まった）

（勝って自身初のベスト８入りを決めた中倉女流二段）

（敗れた頼本アマ）

（睡蓮）