室谷女流二段が優位に進めていますが、西山奨励会三段も攻め合って先手玉に迫っています。△８九竜（図）は次に△４九竜の狙い。▲同銀は△３七角から詰みがあります。控室では▲６四桂△同歩▲６一馬△同玉▲６三銀という順が話題になっています。後手玉に必至をかける順ですが、駒を渡すので先手も怖いところがあります。

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15時30分、控室には多くの棋士が訪れて、継ぎ盤や口頭で検討をしています。

（片上大輔六段。森信雄七段門下で、室谷女流二段の兄弟子）

（森下卓九段＝左はモニターを見守る）

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室谷女流二段の駒得が広がりました。15時50分ごろ、控室では「差が開いた」といわれています。室谷女流二段が挑戦に近づいているようです。


（鈴木大介八段が継ぎ盤を見ながら意見を話している）

（LPSA所属の中倉宏美女流二段も控室に）

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室谷女流二段が寄せに入っていますが、上に追う寄せなので不安視する声も聞かれます。

図では▲８二竜で挟撃形が築けますが、それには△１七香成▲同玉△１三香▲１六歩に△３五角！（参考図）という狙いがあると、黒沢四段が指摘しました。▲３五同歩は△１六竜以下の詰み。▲２六歩も△７九角成と香を取って、再び中段に逃げる余地が生まれます。西山奨励会三段は劣勢ながら、逆転を狙ってプレッシャーをかけています。


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161手で室谷女流二段が制し、タイトル初挑戦を決めた。終局時刻は16時59分。消費時間は、▲室谷３時間０分、△西山３時間０分。
第９期五番勝負は４月12日（火）、神奈川県秦野市「陣屋」で開幕する。


（吟）