18期目を迎えるマイナビ女子オープンは、今期もアマチュア予選であるチャレンジマッチから開幕。西山朋佳女王への挑戦権獲得を巡る戦いがここから始まります。
チャレンジマッチの参加資格は、奨励会員(3級以下)と研修会員を含めた、有段者のアマチュア女性です(元女流棋士は除く)。
対局場は、東京都中央区「マイナビPLACE」(選手と関係者以外は入場できません)。2勝通過・2敗失格の予選リーグのあと、決勝トーナメントが三つに分かれて戦われ、各トーナメントの優勝者3名が7月13日(土)に行われる一斉予選に進みます。
当サイトではブログで会場の様子をレポートとするとともに、決勝トーナメント準決勝6局のうち3局と、決勝3局の棋譜中継を行います。
西山女王の勝利者インタビューです。
第17期マイナビ女子オープンは西山女王の7連覇で閉幕しました。
第18期もすぐに始まります。よろしくお願いします。
【3連勝で女王7連覇!! 勝利者インタビュー 西山朋佳女王】
https://www.youtube.com/watch?v=4Uz7ZI_EDGI
(牛蒡)
(西山女王は7連覇達成)
――振り飛車穴熊は予定の作戦か。
西山 いえ、急戦模様になる可能性が高いと思っていたので、(本譜は)正直準備が手薄なところではありました。
――▲2六歩(59手目)から▲4五歩(63手目)のあたりの手ごたえ。
西山 穏やかな展開にして銀冠穴熊に組まれてしまうと、囲いの差で後手がいいと思っていたので、早めに玉頭の位を奪還してどうかな、と思っていました。
――▲4四角(71手目)のあたりは。
西山 こちらの歩得なのと、後手の6三銀の働きが一瞬弱いので、少しいいのかなと思いました。
――最後の詰みを読むのが早かった。
西山 そこに至るまでは読み抜けも多かったので、もう少し速い寄せがあったと思います。
――7連覇について。
西山 一局一局の積み重ねで7連覇を達成できました。(本棋戦は)修業時代からお世話になっているタイトル戦ですので、またタイトルをお預かりすることができて、うれしく思います。
(大島女流二段のタイトル初挑戦が終わった)
――銀冠の持久戦にしたのは予定だったか。
大島 銀冠から仕掛けようと考えていたのですけど、穴熊までは考えていませんでした。
――銀冠穴熊に組み替えたあたりは。
大島 バランスが悪くて序盤から自信がなかったです。
――中盤は苦しくなった。
大島 玉が薄いので、すぐには悪くならない手を指したかったのですが、そのあたりの手がわかりませんでした。
――今回のシリーズを振り返って。
大島 タイトル戦という貴重な経験ができたのはよかったのですが、反省点の多い将棋でした。
(牛蒡)