(終局直後の様子)
(終局時の盤面を西山女王側から)
(インタビューに答える西山朋佳女王。マイナビ女子オープン史上初の5連覇を果たし、永世女王の資格を得た。クイーン称号の規定を満たした女流棋士は、元女流棋士の林葉直子さん、中井広恵女流六段、清水市代女流七段、里見香奈女流四冠に続いて5人目)
――本局について。
西山 少しずつ自信のない展開が続いていました。
――里見女流四冠とは相振り飛車を何局も指しています。本局はどのあたりまで作戦だったでしょうか。
西山 (これまでとは)細かく違う部分があって、一手一手考える展開でした。
――控室の検討では△4六歩(60手目)で後手が少しよくなったという評判でした。
西山 そこはまだ一局なのかなと思っていました。
――どのあたりで優勢を意識されましたか。
西山 本当に最後のほうでした。
――五番勝負全体について。
西山 負けた将棋は一方的なものが多かったです。何とか軌道修正しながら挑んでいました。
――永世女王の資格獲得について。
西山 5期すべてを思い返しても幸運なことが多く、まだまだ永世称号には(ふさわしい)力が足りないかなと思っています。
(西山女王は2021年に女流三段として、女流棋士になってからタイトル3期獲得したことで女流四段に昇段した)
(敗れた里見香奈女流四冠。第6期以来の女王復位はならなかった)
――本局について。
里見 こちらから動いていきましたが、細かい部分で先を見通せていない状況で攻めてしまいました。そこが悔やまれます。
――昼食休憩(49手目▲5五銀)のあたりの形勢はいかがでしたか。
里見 こちらから攻めて、何とか手を作れると思ったのですが、本譜はあまりよくありませんでした。
――どのあたりで誤算があったのでしょうか。
里見 △5四歩(56手目)の局面で攻め合いの順を考えていたのですが、あまりうまくいっていないのかなと思いました。(その前の)動きがちょっと早かったのかなと思います。
――五番勝負全体について。
里見 戦型はどれも細かく違う部分がありました。負けた将棋はミスが目立ったので、そこが反省点です。
(里見女流四冠)
(インタビューの様子)
(銀杏)
対局を終えた上田初美女流四段が控室に顔を見せました。
昨秋に行われた第2回ABEMAトーナメントで、西山女王、上田女流四段、記録係の山口恵梨子女流二段はチームを組みました。偶然にもチーム西山のメンバー3人が全員将棋会館にいたわけです。
リーダーの西山女王から指名を受けた上田女流四段、山口恵女流二段はそれぞれコラムを書いています。 (銀杏)
【「ひえ~!」女流ABEMAトーナメントで予想外の指名をされ、思わず叫び声をあげた話|文春オンライン】
https://bunshun.jp/articles/-/49241
【まさかまさかの「チーム西山」ドラフト指名[山口恵梨子の将棋がちょっと面白くなる話]:読売新聞オンライン】
https://www.yomiuri.co.jp/igoshougi/ryuoh/20211126-OYT8T50033/
(中村修九段の検討を見つめる上田初美女流四段)