西山女王は10分の考慮で▲３二金。慎重に時間をかけました。次に▲２二歩で後手玉は必至となります。大島女流二段は残り７分。追い込まれました。

（大島女流二段）

（牛蒡）

図は15時ごろの局面。先手の攻めが後手玉に迫ってきました。現地解説会では、戸辺七段が次のように話しています。
「西山さんがペースを握って優勢に。気の早い人なら勝勢と考えるかもしれません。ただ、大島さんも粘り強いので簡単には折れないと思います」

（解説の戸辺七段）

（伊藤かりんさんが聞き手を務めていた）

（牛蒡）
 

上図は14時16分の局面。先手優勢です。ここまでの流れを阿久津八段に聞きました。

「大島さんは嫌な順を少しずつ気にして指したと思いますが、その結果、金銀が離れてしまいました。１図の後手陣は浮き駒が多く、バランスの取りづらい将棋です。実戦は△５三金としましたが、先手の穴熊は金銀３枚、後手は２枚で玉形に差がつきました。相穴熊戦でこの差は大きいです。△５三金以下、西山さんは自玉の堅さを頼りに、▲２六歩△同歩▲２五歩△４二角▲４五歩とさばきました。好判断だったと思います」

「上図まで進み、先手は次に▲３五歩△同銀▲４三歩成が厳しい攻めになりますが、後手はそれがわかっていても受かりません。先手優勢です」

（牛蒡）

14時になり、おやつの時間になりました。
西山女王　プリンアラモード
大島女流二段　苺のショートケーキ、オレンジジュース




（牛蒡）
 

（江ノ島のメインストリート。この日は土曜日でにぎわっていた）

（江の島にある江島神社）

（江の島の中腹から藤沢市内を望む）

（稚児が淵は天然の岩場。潮だまりで海の生き物を観察できる）

（岩礁が複雑な潮の流れを作る）

（しらすが名物だ）

（牛蒡）