図は15時頃の局面。いま△８六飛に▲８七歩と受けたところです。△７六飛には▲７七歩と最後の歩を打って受けるしかないと見られていますが、以下△７七同桂成▲同桂△５五角▲同角△６六銀で「これは後手がよく見えます」と控室の鈴木九段。加藤女王が好調な指し回しです。

（八雲）

14時30分、予定を少し早めて対局者におやつが運ばれました。メニューはオフィシャルスイーツスポンサー、明治記念館『菓乃実の杜』のラウンドケーキ『杜のケーキ』です。飲み物は西山三段が煎茶、加藤女王がアイスレモンティーを注文しています。また、西山三段は対局開始時にアップルジュースとアイスティーを注文しています。

西山三段の注文。

加藤女王はアイスレモンティーと組み合わせて。

（八雲）

13時38分、西山三段が中から仕掛けました。対して加藤女王はすかさず△８六歩と反撃の口火を切っています。先手は▲８六同歩と応じましたが、「後手の気合いが通ったか」と控室の鈴木大介九段。検討陣はやや後手持ちの見解を示しています。

西山三段が▲５五歩と突いて開戦。

加藤女王は１分の少考で△８六歩と反発。先手の仕掛けは予想の範囲だったようだ。

（八雲）

13時半から現地の大盤解説会が始まりました。


解説は立会人の屋敷伸之九段。

聞き手は飯野愛女流初段。

控室には中倉宏美女流二段が来訪。ピーナツ餡の最中を差し入れてくれた。

（八雲）

対局場の陣屋は大正７年（1918年）に創業し、今年で100周年を迎えました。現在、館内の一部が改装中で、大浴場や客室の一部などが新しく生まれ変わります。歴史のある大浴場が変わってしまうのは寂しくもありますが、古い設備を維持していくための部品が手に入らなくなってしまったとのことでした。改装は夏の間に行われて、10月に全館オープンの予定です。





（八雲）