西山朋佳女王に里見香奈女流四冠が挑戦する第15期マイナビ女子オープン五番勝負。第1局は4月5日(火)、神奈川県秦野市「元湯 陣屋」で開幕します。西山女王は5連覇をかけた戦いで、防衛すれば永世女王の資格を得ます。里見女流四冠は第6期以来、9年振り2回目の女王戴冠を目指します。両者の対戦成績は、奨励会員時代から通算して西山女王14勝、里見女流四冠13勝です。
立会人は中川大輔八段、記録係は伊藤明日香女流初段が務めます。持ち時間は各3時間(チェスクロック使用)、使い切ると1手60秒未満で着手します。第1局の先手番は振り駒で決定します。対局は10時開始。12時~13時まで昼食休憩。おやつは14時に提供されます。
【主催:株式会社マイナビ】
https://www.mynavi.jp/
本局の中継は、棋譜コメントを琵琶、本ブログを八雲が担当いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
第1局 4月5日(火) 神奈川県秦野市「元湯 陣屋」
第2局 4月21日(木) 山梨県甲府市「常磐ホテル」
第3局 5月14日(土) 神奈川県藤沢市「時宗総本山 遊行寺」
第4局 5月30日(月) 東京・将棋会館
第5局 6月13日(月) 東京・将棋会館
――本局を振り返って。
里見 途中はいけると思って踏み込んだのですが、ちょっと間違えてしまって自信のない展開にしてしまいました。
――踏み込んだというのは36手目△5四飛ですか。
里見 そうですね。その(△5四銀との)2択です。本譜は△7四歩(40手目)から△7三桂(42手目)があまり利いていない形で、そのあたりは自信がなかったです。
――どのあたりで好転しましたか。
里見 4五銀は取られると思っていたので、銀交換になって、そこで速い攻めがなければ難しくなったのかなと思います。よくなったと思ったのは△7七歩成(74手目)です。
――西山朋佳女王との五番勝負に向けて。
里見 タイトル戦に出られるということで、コンディションを整えて臨みたいと思います。
――33手目▲8六角のあたりはどうでしたか。
山根 ▲4六歩(35手目)には△5四銀で収まるのかと思っていて、本譜の△5四飛は読み抜けしていました。▲5四同飛△同銀はこちらが(自陣に)飛車を下ろすことになりそうです。本譜は▲8五飛で簡単に飛車を取られないように、という思いで指していました。何が手を作れそうだったのですが見つけられませんでした。
――4筋で銀交換になったあたりは少し苦しいでしょうか。
山根 大駒1枚を取られるのは確定していたので、いい交換の仕方ができないとダメなんですけど、ちょっと見つかりませんでした。
――本局全体の感想をお願いします。
山根 序盤に読み抜けがあったので、そこはしっかり反省して、次につなげたいと思います。
(インタビュー=牛蒡、写真=文)