▲清水-△里見戦は、清水女流六段が後手陣に猛攻をかけている。図の局面になって後手陣の要の金をはがすことに成功した。金銀の枚数は7:1で、こうなると後手は受けが難しい。先手は上から押さえる攻めで寄せていけば勝ちに近づきそうだ。いざとなれば6七にいる桂を応援に繰り出せるので、戦力不足になる心配はまったくない。先手は自陣も鉄壁で、憂いはなさそうだ。
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―― 一局を振り返っていただいて、いかがだったでしょうか。
長谷川 序盤から△6四歩と動いていったんですが、ちょっとやりすぎだったかなと。△6七歩から角を打ったところでは、盛り返せたかなと思いました。
―― これで挑戦者決定戦進出です。
長谷川 まだちょっと実感がわかないんですが、一生懸命勉強してがんばりたいと思います。
―― 一局を振り返っていかがだったでしょうか。
斎田 そうですね、▲6五歩と突いて戦いになってしまったのがちょっと。囲っている方がよかったかもしれません。そのあと、▲8六香の辺りが、攻め急ぎすぎだったかもしれません。
―― 終盤、△3七桂成のところは。
斎田 そうですね、▲同桂で。勝ちだと思ったんですが......。
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110手まで、長谷川優貴女流初段の勝ちとなりました。
終局時刻は16時48分、消費時間は▲斎田3時間、△長谷川2時間53分。
投了図以下▲6四玉の一手に△7二桂(△5二桂)までの詰み。最後は長手順の詰みを読み切って長谷川女流初段がプロデビュー2戦目にして挑戦者決定戦進出を決めました。
(八雲)
(八雲)