「▲４四歩（53手目）と歩を打った辺りは少し模様がいいかなと思っていました。▲２六香（65手目）に角を切られた（△４六角）のが意外でした。▲５五飛（109手目）が詰めろになっているので、受けにくいのではないかなと思いました。その前に簡単な寄せを逃していたような気がします。２回戦もいい将棋を指せるように頑張ります」（斎田女流五段）。

「歩を打って（70手目・△４五歩）引かせて（▲３七銀）、桂（△２五桂打）のときにちょっと取りづらいと思いましたが。引かせて（▲４八銀）崩して走ろう（△８六飛）と思ったのですが。▲２五桂（91手目）△同銀▲同歩で焦らされて（▲５四飛を見せられて）しまったので、もう少し違った指し方を考えなければいけなかったですね」（千葉女流四段）。

（吟）

△５五桂と打って頑張る。▲５四飛と飛車を切って銀を入手する手を防いだもの。銀を手に入れれば▲２四銀△同歩▲２三金までの即詰みがある。▲６四馬には△８七飛成だろう。
15時過ぎ△５五桂の局面。消費時間は▲斎田１時間40分、△千葉２時間38分。

（吟）

△２二玉に▲２五桂と打った局面。▲５四飛△同歩に▲１三銀打△２一玉▲４二角成が先手の狙い。後手はちょっと受けが難しいか。先手が着々と包囲網を敷いている。14時30分頃、消費時間は▲斎田１時間32分、△千葉１時間59分。

（吟）

斎田女流五段が敵陣深く▲５一角と打ち込んだ局面。▲４二角成△同金▲４三歩成（▲２二金までの詰めろ）の狙いが厳しい。△４一金打か△４一金と引くか、はたまた△３一玉と寄って耐えるか。千葉女流四段にとっては辛抱の時間帯となりそうだ。

（吟）