（12時36分の対局室。香川女流四段が戻ったのは12時27分だった）


（12時28分まで盤の前にいた加藤桃女流三段は、再開直前に戻る）

（記録係が再開を告げると、加藤桃女流三段はすぐに盤上に手を伸ばした）

（指し手は▲８五同歩）

（午後の戦いに入る）

（睡蓮）

この局面で加藤桃女流三段が12分使ったところで正午になり、昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲加藤40分、△香川１時間18分（チェスクロック使用）。昼食の注文は、香川女流四段が「さばのおろし和風あん弁当（おかずのみ）」（鳩やぐら）、加藤桃女流三段が「肉豆腐（山椒・きのこ）弁当」（鳩やぐら）。対局は12時40分に再開されます。


（12時10分過ぎの対局室。加藤桃女流三段は、盤の前を離れずに考え続けていた）

（睡蓮）

図は11時50分頃の局面です。加藤桃女流三段が▲９八香として▲９五歩△同歩▲９九飛の攻めを見せたのに対し、香川女流四段が△８四歩▲同角△８五歩と先に動いて戦いに入りました。△８五歩に▲同歩なら、△３七桂成～△８六歩という筋があります。


（加藤桃女流三段）

（睡蓮）

図は11時15分頃の局面です。ここで香川女流四段がしばらく手を止めています。後手は銀冠を目指す（１）△８四歩は６六に角がいる状態では突けませんし、（２）△３三桂は３四飛が狭くなるので、▲３六歩の仕掛けが気になるところ。（３）△２四歩は▲２八飛△２五歩▲同飛△２四歩▲２八飛で、先手から▲７五歩△同歩▲７四歩△６五桂▲３九角～▲６六歩が残ります。（４）△８二玉や（５）△６二金寄、（６）△１二香なども、一手の価値があるかどうか判断が難しいです。香川女流四段が序盤の難所を迎えているといえそうです。


（香川女流四段）

（睡蓮）

図は10時30分頃の局面です。香川女流四段が３筋に飛車を振り、戦型は後手三間飛車の対抗形に決まりました。ここ１、２年の両者の対戦は、ほとんどが香川女流四段の三間飛車で対抗形になっています。加藤桃女流三段は対振り飛車では急戦もよく指しますが、本局では持久戦を選びました。


（香川女流四段）

（加藤桃女流三段）

（睡蓮）