▲上田－△甲斐戦は甲斐女流五段が勝ちました。終局時刻は17時31分。消費時間は、▲上田、△甲斐ともに３時間０分。
勝った甲斐女流五段はベスト４進出。次戦で伊藤沙恵女流名人－山根ことみ女流二段戦の勝者と対局します。

（独楽）

甲斐女流五段が勝ちにいっています。先手がこの攻めを受け止めるのは難しそうにみえます。後手玉を寄せられるかどうか。いよいよ最終局面を迎えました。

（牛蒡）

後手優勢かと思われた終盤戦でしたが、図では先手がと金を作り、６四の歩で馬の利きも止めています。穴熊戦の経験豊富な上田女流四段が食いつきに成功したでしょうか。両者とも一分将棋ということもあり、勝負の行方はわからなくなりました。

（牛蒡）

先ほどの記事（リンク）から激しい攻め合いになり、図の局面まで進みました。４六馬の守りが強く、▲６二飛成△６九金▲７二金としても後手玉は詰めろになりません。また、６二に飛車を成ると△４四角の攻防手も気になります。後手の条件は、かなりよくなりました。形勢逆転と思われます。

（牛蒡）

１図で上田女流四段は19分を使い、▲６四歩としました。以下△６四同飛▲６三歩△同飛に▲５二馬と攻め込みます。歩を消費してまで６五歩を消すとは凝った順です。先手の飛車が６筋に回る展開を想定してのことでしょうか。いずれにしても、先手もそう簡単に勝てる局面ではなかったようです。実戦は▲５二馬に△６六歩▲７七金寄△８五桂で２図。


いよいよ後手も反撃開始です。▲８六金は△６七歩成があるため、後手も金を取れる形になりました。２図から金桂交換になっても先手がまだ駒得ですが、４六馬が攻防の位置にいるのが後手の自慢。まだ激戦が続きそうです。

（牛蒡）