
1図で上田女流四段は19分を使い、▲6四歩としました。以下△6四同飛▲6三歩△同飛に▲5二馬と攻め込みます。歩を消費してまで6五歩を消すとは凝った順です。先手の飛車が6筋に回る展開を想定してのことでしょうか。いずれにしても、先手もそう簡単に勝てる局面ではなかったようです。実戦は▲5二馬に△6六歩▲7七金寄△8五桂で2図。

いよいよ後手も反撃開始です。▲8六金は△6七歩成があるため、後手も金を取れる形になりました。2図から金桂交換になっても先手がまだ駒得ですが、4六馬が攻防の位置にいるのが後手の自慢。まだ激戦が続きそうです。
(牛蒡)