里見女流五冠は交換した角を５四に据えました。△７六角で歩を取れれば桂頭を狙いやすくなり、▲５五銀なら△７六角▲４五歩△４二飛の順がありそうです。機敏な動きになるでしょうか。

（上田女流四段はどのような対応を見せるか）

（飛龍）

対戦成績は里見女流五冠19勝、上田女流四段７勝で里見女流五冠が３連勝中。これまでタイトル戦では４度の顔合わせがあり、すべて里見女流五冠が制しています。マイナビ女子オープンでの対戦は第６期の五番勝負のみで、上田女王に里見女流四冠（肩書は当時）が挑戦、３－０のストレートでタイトル奪取していました。

（朝、対局開始を待つ両者）

（飛龍）

上田女流四段は第４期から第５期にかけて、里見女流五冠は第６期にそれぞれ女王のタイトルを獲得しています。さらに上田女流四段は第10期、里見女流五冠は第12期にそれぞれ五番勝負に登場しました。

（初戴冠が女王だった上田女流四段）


（女王に返り咲けば女流六冠となる里見女流五冠）

現女王は西山朋佳女流二冠で、４連覇中。西山女王は、今期の五番勝負で史上初のクイーン女王の座を懸けて戦うことになります。

（飛龍）

９時42分、里見女流五冠が先に対局室の５階「芙蓉の間」に入りました。

（先に入室した里見女流五冠）

（上田女流四段は９時48分に入室した）



（駒を並べ終えて対局開始を待つ両者）

（飛龍）

図は10時20分頃の局面。里見女流五冠は角交換からダイレクトに向かい飛車に構えています。

（里見女流五冠は角交換型の振り飛車を選んだ）

（飛龍）