図は14時ごろの局面。
57手目▲7四歩に△5一角(飛車取り)▲2六飛△2五歩▲同飛△3三桂▲2九飛△4四銀引▲3六銀△3五歩と進みました。攻勢をとっているのは先手で、金銀3枚の囲いを頼みに飛車角銀桂の連係で上部から襲いかかっています。
下図まで進んで竜を作ることに成功しましたが、攻め駒不足が懸念材料。後手からは△5八銀や△7六桂、△8六歩、△8六桂といった筋が見えているため、手を緩めるわけにもいきません。2枚の持ち歩と自陣の角を使ってうまく手が作れるか、という局面です。
駒得の後手にとっては頑張り甲斐のある局面ですが、玉形に差があることと持ち時間の少なさが懸念点。うまくまとめることができれば視界が開けてきますが、時間との戦いでもあります。抜け出すことができるでしょうか。
<消費時間>
▲伊藤 1時間1分
△中井 2時間30分
(若葉)