図は14時25分頃の局面です。５五の地点での飛車交換を実現させて△３六桂を狙った後手に対し、先手が▲５六飛と打ちました。一見すると受け一方のようで指しづらい手ですが、△３六桂さえ許さなければ先手玉はかなり安定した格好なので、以下△５四歩などなら▲５三角成からの攻めが間に合いそうです。実戦は▲５六飛に角が質駒になるのを避けて△３三角としましたが、▲５三飛成で竜ができました。


（香川女流四段。うまく急場をしのいだ）

（睡蓮）

図は14時頃の局面です。後手の貞升女流二段が、△５四歩▲同歩△同金▲５五歩△６五金という順で左美濃の守備金を先手の銀にぶつけていく力強い指し回しを見せました。以下▲６五同銀なら△同飛で、後手はやはり△５五飛を狙えます。香川女流四段はどのように応じるでしょうか。


（貞升女流二段。ひるまずに前に出る）

（睡蓮）

図は13時15分頃の局面。６五の地点での銀桂交換のあとで、先手が持ち駒になったばかりの銀を５六に打ったところです。代えて▲７六銀は、△５五飛のぶつけが気になりました。左桂をさばいて駒得を果たしたのは先手の戦果ですが、後手も６筋を謝らせている形なのは大きく、形勢はいい勝負です。


（香川女流四段。８五銀の活用と大駒のさばきが課題になりそうだ）

（睡蓮）

（再開直前の対局室）

（香川女流四段は、休憩中もほとんどの時間、盤の前にいた）

（貞升女流二段が戻ったのは、12時25分頃）

（再開後、香川女流四段は▲８五銀と着手）

（貞升女流二段はすぐには指さなかった）

（午後の戦いに入る）

（睡蓮）

この局面で香川女流四段が４分使ったところで正午になり、昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲香川32分、△貞升１時間27分（チェスクロック使用）。昼食の注文は、ともにありませんでした。対局は12時40分に再開されます。


（昼食休憩時の対局室。いったん離席した香川女流四段だが、５分ほどで戻ってきた）

（睡蓮）