藤沢市は神奈川県の湘南地方に位置し、東京都心から電車で１時間強の距離です。相模湾に接し、江の島・片瀬・鵠沼・辻堂海岸は全国的に有名な観光地として知られています。また西山女王が通った慶應義塾大学の湘南藤沢キャンパス（ＳＦＣ）も市内にあります。
江戸時代には鎌倉仏教のひとつ、時宗総本山の遊行寺の門前町として、東海道の６番目の宿場町・藤沢宿、また江ノ島詣の足場として栄えました。歌川広重の東海道五十三次にも描かれています。
遊行寺の正式名称は「藤澤山 無量光院 清浄光寺」（とうたくさん むりょうこういん しょうじょうこうじ）です。時宗開祖の一遍上人より数えて４代目の呑海上人の開山以来、約700年の時が流れました。

（遊行寺の惚門）

（遊行寺から徒歩０分の距離にある、藤沢市ふじさわ宿交流館）

（紋蛇）

図は▲４六歩と突いたところです。▲４五歩を狙いながら▲４五桂の土台を作った意味で、先手が好調に攻め駒を前に出しています。伊藤女流三段は△4二角とぶつけました。角交換になるので、より局面の流れは激しくなりそうです。果たして、女王の攻めを耐えることができるしょうか。

（対局再開後の伊藤女流三段）

（紋蛇）

ふじさわ観光親善大使を務めるのが、タレントのつるの剛士さんです。「湘南江の島春まつり」の新たな企画として、2016年から始まったのが「江の島将棋頂上決戦」。毎年、棋士の解説を交えながらつるのさんによる対局が行われています。
今年はふじさわ観光親善大使の就任10年目を記念して、藤沢市内では初めてとなる将棋の女流タイトル戦が開催される運びとなりました。

（YouTubeでは鈴木恒夫・藤沢市長よりふじさわ観光親善大使の委嘱状がつるのさんに渡される模様が中継された）

（つるのさんがイラストを担当した「えのしましょうぎ」）


（紋蛇）

図は▲６五桂と跳ねたところです。△６四歩には▲４五桂△同銀▲３三角成（代えて▲３三飛成もある）で先手よし。「私は受けで生活している」と語る木村九段も、後手の手が難しいと判断しています。

（昼食休憩明けの西山女王。得意の攻めが炸裂しそうだ）

（紋蛇）

西山女王が注文したおやつは「むらおかプリン」、「江の島サイダー」、ホットティー。飲み物は対局室に、プリンは対局者控室に運ばれました。伊藤女流三段のおやつは昼食と一緒に出されています。

（文）