2018.09.27
豊島将之王位・棋聖 歓喜の9月!
豊島将之棋聖、王位を奪取し棋界唯一の複数冠保持者に!
菅井竜也王位に豊島将之棋聖が挑戦する第59期王位戦七番勝負第7局が9月26、27日の両日、東京都千代田区「都市センターホテル」で行われ、豊島棋聖が勝って王位のタイトルを獲得、自身初の二冠に輝きました。
豊島将之王位・棋聖、おめでとうございます。
タイトルに挑戦すること4回、ことごとく獲得に結びつけることができなかった豊島八段が羽生善治棋聖から棋聖位を奪取したのが7月17日。このタイトル移動により、棋界の8大タイトルを8人の棋士がひとつずつ持つ「戦国時代」となりましたが、ものの2カ月余、自らの手でそれを終わらせることとなりました。
そして将棋情報局が「2018夏祭り」(※9月2日まで開催)のノベルティグッズとして制作した豊島将之トレーディングカードはわずか数日で肩書、内容が古いものとなったのでした。
まあ、「価値が上がった」とポジティブにとらえることもできますが・・・
さて、ここで豊島王位・棋聖の二冠への軌跡を今一度振り返ってみましょう。
上表は王位戦、棋聖戦にまつわる対局のみを掲載しておりますので、実際はこれ以上の忙しさでこの4カ月ほどを駆け抜けたこととなります。
A級6者プレーオフと王将戦七番勝負に並行して挑んだ3月には及ばないかも知れませんが、相変わらずのハードスケジュール!
おまけ 豊島将之八段 炎の3月!
そして、ハードだったのは体力面だけではなかったはずです。
7月4・5日に行われた王位戦第1局で敗れ、わずか5日後に行われた、勝てば初戴冠となる棋聖戦第4局も王者・羽生棋聖に敗れてタイに戻された時の心境は、果たしてどんなものだったのでしょうか。
タイトル獲得を熱望するファンの脳裏にも、タイトル戦番勝負4連敗の記憶がよみがえる7月初旬でした・・・
しかし、豊島八段は踏みとどまり、念願の初タイトルを獲得!
棋聖戦第5局が行われた7月17日は、王者に打ち勝った日であると同時に、悪しき記憶に打ち勝った日でもあったのではないでしょうか。
王位戦七番勝負のほうも大熱戦! 第6局まですべて先手が勝ち続ける展開でフルセットとなりましたが、27日の第7局に豊島棋聖が勝って、自身初の二冠となったのでした。
豊島将之王位・棋聖、このたびはおめでとうございました!
6月4日、王位戦挑戦者決定戦終局後の1枚
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