里見女流王位VS渡部女流二段戦で出現! 金銀8枚VS飛角4枚を達成した棋士は? ~週刊将棋ダイジェスト記事の魅力|将棋情報局

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里見女流王位VS渡部女流二段戦で出現! 金銀8枚VS飛角4枚を達成した棋士は? ~週刊将棋ダイジェスト記事の魅力

『週刊将棋電子版 2013年版/2014年版/2015&2016年版セット』が6月10日までのご予約で50%OFFとなっております。本記事では珍局面とあわせて、週刊将棋にたくさん詰まったダイジェスト記事の魅力を紹介します。

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昨日5月9日に行われました第29期女流王位戦五番勝負第1局、里見香奈女流王位対渡部愛女流二段戦はご覧になられましたでしょうか。

驚きましたね!

女流棋界の第一人者里見女流王位がまさかの詰み逃し! 渡部女流二段が九死に一生を得る形で初陣を飾りました。

事件が起きたのはこの局面。

【女流王位戦第1局終盤の図は△2一同玉まで】

里見女流王位は▲3二銀としましたが△同玉とされて詰まず、1時間近くの長考に沈みましたがすでに修正が利かない局面となっていました。図では▲2三香なら詰んでいたようです。

 

さて皆様、いま一度図をよくご覧になってください。里見女流王位の詰み逃しも珍しいことですが、この局面、もうひとつ、何やら珍しいことになっているのにお気付きでしょうか。

 

そうです。

先手が金銀を全部持ち、後手が飛角を全部持っている、「金銀8枚VS飛角4枚」の図式になっているのです!

 

これは相当珍しいはず。他に達成(?)した棋士はいないのか・・・

と、『週刊将棋電子版 2013年版/2014年版/2015&2016年版セット』で探してみると・・・

 

あら、割と簡単に見つかっちゃいました。

2015年5月20日号3面、第5期加古川青流戦の記事、先日も取り上げさせていただいた今泉健司四段の、それもデビュー戦で現れていました。この記事です。

 

取り上げられている局面がこちら。

【図は△4七香まで】

 

観戦記者・池田将之さんの記事によれば図より、

~ここで▲6六角が攻防手となった。以下△4九香成▲同銀△4八歩▲同銀△同成桂▲同飛となり、今泉は好転を感じた。金銀8枚すべて保持されているものの、後手は歩切れのため小技が利かない。実戦は以下△5五歩に▲4四香と反撃した今泉が幸先良い船出を飾った~

▲4八同飛の局面がこれです。

【図は▲4八飛まで】

 

金銀8枚VS飛角4枚を達成した棋士、他にもいらっしゃるとは思うのですが、とりあえず1人発見です!

「2枚換えなら歩ともせよ」の理論で考えますと、金銀4枚と飛角2枚の交換となっているのですから金銀8枚側がだいぶ得をしている勘定なのですが、結果は先の女流王位戦も今泉四段デビュー戦も、(女流王位戦は最終盤での逆転ですが)飛角4枚側が勝ったのでした。

 

ところで、この面では3局分の「一番いい場面」が切り取られて掲載されています。

業界では通称「40行1図・1写真」と呼ばれていた、注目対局のダイジェスト記事です。

『週刊将棋電子版 2013年版/2014年版/2015&2016年版セット』は、合わせて167号の週刊将棋が収録されていますから、「一番いい場面」が無数に詰め込まれています。

例えば、今回取り上げた2015年5月20日号では、ひとつ前の2面がこうなっておりまして、3局分の「一番いい場面」がお読みいただけます。

 

プロが指した対局の中終盤におけるもっとも重要な場面にたくさん触れれば上達が見込めますし、お疲れの時は単に読み物としても楽しめます。

 

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