『持ち味は攻め将棋!』第59期女流王位戦挑戦者 渡部愛女流二段インタビュー ~将棋世界2018年6月号より|将棋情報局

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『持ち味は攻め将棋!』第59期女流王位戦挑戦者 渡部愛女流二段インタビュー ~将棋世界2018年6月号より

将棋世界 2018年6月号掲載「渡部愛女流二段インタビュー」の一部をご覧ください。

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――女流王位戦挑戦おめでとうございます。タイトル初挑戦の率直なお気持ちは。

渡部「挑戦が決まったことはとてもうれしく、それに加えて開幕戦の開催地が地元の北海道というのはとても感慨深いです。いまは五番勝負に向けての準備などもしており、身が引き締まる思いです」

――今期のリーグで、印象に残る将棋はありますか。

渡部「最終戦の山田久美女流四段との将棋です。自玉が寄せられる直前で、反省点の多い将棋でした。勝てばリーグ優勝ということで、思いの強い将棋だったということもありますね」

――ポイントをひとつあげるとしたら、どの局面でしょう。

渡部「第1図で自信がないと思い▲2三馬と勝負に出ましたが、ここは▲2六飛で悪くない戦いでした。次の△3五金に▲2四馬でも▲1三馬と、当然1歩取っておくべきで、ミスが続いてしまいました」

――以下は逆転勝ちで、自身初の挑戦者決定戦進出が決まりました。リーグ全勝という結果について。

渡部「自分自身でも驚く結果でした。開幕前は残留できるか心配していましたし、ただ、5連勝したからには次も勝とうと前向きな気持になりました」

――挑戦者決定戦は、清水市代女流六段が相手でした。得意戦法の相掛かりを受ける形でした。

渡部「女流棋戦では、相掛かりを指せる機会は多くありません。相手の得意戦法という意識はなく、自分の指したい形を指せるという気持ちでした」

――印象に残る局面はどこですか。

渡部「第2図で△3七歩成▲同桂に△6五金と出た手は、いま見ると不思議ですね。当然△3六歩と桂取りに押さえておくべきで、時間切迫もあってこのあたりは指し手が乱れています。以下も怖い展開でしたが、最後は幸いしました。

――二転三転の将棋でしたが、敵玉を受けなしに追い込んだときの気持ちは。

渡部「難しい局面が続き、何を指せばいいのかわからない将棋でした。最後は『やっと終わる』とホッとした気持ちが強かったです」

続きは将棋世界 2018年6月号でお読みください。里見香奈女流王位との五番勝負は5月9日に開幕します。

第29期女流王位戦五番勝負日程

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