アマから挑戦者に! 棋界のシンデレラも夢じゃない|将棋情報局

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アマから挑戦者に! 棋界のシンデレラも夢じゃない

アマ選手が参加できるマイナビ女子オープンならではの、女流アマ選手が実際に起こした物語のようなできごとです。

お得で気軽に参加できる将棋大会『第6回 将棋情報局最強戦オンライン』11月13日開催! エントリー受付中

本日は加藤桃子女王と西山朋佳奨励会三段による第11期マイナビ女子オープン五番勝負第2局が行われています。

 

女流最高峰の戦いはマイナビ女子オープンin将棋情報局にてご覧いただけます。

 

 

 

女王と挑戦者の戦いは毎期ハイレベル、見応えのある戦いが繰り広がられますが、一方でマイナビ女子オープンは「アマチュアが参加できる」という大きな特徴があり、レベルは五番勝負には及ばずとも、アマ選手がさらなる上のステージを目指して毎期奮闘していらっしゃいます。

 

棋力などの条件を満たした女性ならどなたでも参加できます。

 

アマチュアが出場する場合、原則的にまず「チャレンジマッチ」という、いわば予選入りのための予選に参加、通過すると「一斉予選」に参加でき、これも通過するといよいよ16人で挑戦権を争うトーナメント、「本戦」に参戦となります。

 

加藤女王、西山奨励会三段が予選を通過できなかった期もあり、本戦入りまでの道は決して甘いものではありませんが、これを読んでいる貴女が第12期の挑戦者、という可能性も0%ではないのです。

 

第11期五番勝負のさなかですが、第12期チャレンジマッチの参加者募集がすでに始まっています。募集要項は>>こちら<<。応募締切は5月7日(月)です。

 

 

 

「甘いものではない」などと脅かしてしまいましたが、参加することに意義があり、くじ運が良ければ(悪ければ???)女流棋士との真剣勝負が体験できます。

 

それに、チャレンジマッチ、予選を通過して本戦入りしたアマチュア選手はこれまでに何人もいらっしゃいます。

 

本当です。

 

 

 

驚きの活躍を見せてくれる選手もいます!

 

その中でも、一番の活躍を見せた選手は、このお方でしょう。

 

 

 

長谷川優貴現女流二段!

 

 

本ページではその「シンデレラストーリー」を紹介いたします。どうぞご覧ください。

 

(以下、段位・肩書は当時)

 

 

 

 

 

 

第4期から始まったマイナビ女子オープンチャレンジマッチに、一人のアマチュアとして参加した14歳の長谷川優貴アマは、アマ選手2人と鹿野圭生女流初段を下して見事に通過を果たします。

 

迎えた一斉予選でも貞升南女流1級、竹部さゆり女流三段に勝ち、参加した11人のアマチュア選手中唯一、本戦入りを果たすのです。

 

※この期のチャレンジマッチ通過者には後にプロ入りした相川春香アマ、渡部愛アマ、里見咲紀アマ、北村桂香アマ、山口絵美菜アマの名前もありました。

 

 

 


週刊将棋2010年8月16日号より

 

 

本戦1回戦で上田初美女流二段の厚い壁にはね返されたものの、素晴らしい活躍ぶりでした。

 

 

 

さらに・・・

この物語はまだ続きがありました。活躍はこれだけでは終わらなかったのです!

 

 

次期第5期、前期の成績によりチャレンジマッチを免除された長谷川アマは、伊奈川愛菓女流1級、渡部愛アマ(現女流二段)に勝って2期連続となる本戦入りを決めます。

そして第4期では1回戦負けに終わった本戦、快進撃が始まります。

 

 

まず1回戦、同じく予選を勝ち上がった中澤沙耶アマ(現女流初段)に勝利。

※本戦に勝ち上がったアマチュア2人が、抽選により1回戦で当たってしまいました。

かたや、数日後に行われた研修会例会ではC1に昇級し女流棋士資格を獲得、女流2級となりました。

 

 

プロデビュー戦となった2回戦は、第3期で女王を獲得している超強豪・甲斐智美女流王位との対戦。

元女王対デビュー戦の女流2級という一戦でしたが、長谷川女流2級は持将棋指し直しの末、これをものにしてしまうのです!

またこの1勝で規定(マイナビ女子オープンベスト4)を満たし、2級としての対局はこの1局のみ、女流1級を飛ばして女流初段へ昇段しました。

 

 

こうなるともう止まりません。一局一局が快勝というわけではなかったのですが、「勝ち運」を味方につけたかのように、一気に駆け上がってゆきました。

続く準決勝、斎田晴子女流五段戦は逆転で勝利、挑戦者決定戦でも清水市代女流六段を長い中盤のねじり合いの末下し、ついに五番勝負への出場権を手にしたのです!

同時に規定(タイトル挑戦)を満たし、女流二段へと昇段。

 

 

五番勝負は上田初美女王に0―3で敗れはしたものの、将棋ファンの心にしっかり「長谷川優貴」という名を刻み込む、それは素晴らしい活躍でした。

それにしても、女流2級でのプロデビュー後わずか1勝で女流初段へ昇段、その後、準決勝、決勝の2勝でタイトル挑戦+女流二段昇段とは、同列には扱えないにせよ、今をときめく藤井聡太六段も真っ青のスピード出世!

 

 

まさに「シンデレラ」と呼ぶにふさわしい活躍ではありませんか!


週刊将棋2012年2月8日号より

 

 

藤井六段の29連勝や棋戦優勝、A級順位戦6人プレーオフなど、ここ1年ほどプロ棋界ではあり得ないようなことが次々と起きていますが、6年前にも、マイナビ女子オープンで高校1年生が起こした物語のような快挙があったのですよ、というお話でした。

そして次にその物語の中心人物になるのは、もしかするともしかして、貴女かもしれませんね。

 

第12期チャレンジマッチ、参加者募集中。募集要項は>>こちら<<。応募締切は5月7日(月)です。

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